きょうで7月も終わりです。早いですね。
今月は「書く」ことに関する本を多くご紹介しました。私自身、ブログを読み返してみても、つたない表現だな、分かりにくいなと思うことがままあります。
ご紹介した本は、小説2冊を含め、広告コピーや短歌、俳句などに関するものを含め全部で14冊ありました。久しぶりに読み返してみて、改めてたくさんの教えられることありました。
ちょっと古い本が多いのですが、気になった本がありましたら読んでいただき、分かりやすい文章を書くための参考にしていただければうれしいです。
①日本一愉快な国語授業」(佐久協、祥伝社新書)
「日本語全般に関してこれだけは知っておいてもらいたい知識や問題点を具体的な用例を挙げて解説」しています。各項目ともクイズから始まっていて、どこから読んでも楽しめながら学べます。#106 句読点は苦闘点 「日本一愉快な国語授業」(佐久協) | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)
②「中学生からの作文技術」(本多勝一、朝日選書)
読む人にとって分かりやすく、誤解を与えないような文章を書くにはどうしたらいいのでしょうかー。本書は、読む側にとってわかりやすい文章を書くことだけをただひとつの目的とした、作文の「技術」を教えてくれます。#107 読み手にわかりやすい文章を書く「中学生からの作文技術」(本多勝一) | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)
③「理科系の作文技術」(木下是雄、中公新書)
論文やレポート、説明書、仕事の手紙の書き方などのコツを具体的に教えてくれます。読者と想定するのは、理科系の若い研究者・技術者や学生ということですが、文系の学生や文系卒の社会人にも、とても参考になると思います。#111 文系も役立つ名著 「理科系の作文技術」(木下是雄) | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)
④「悪文」(岩淵悦太郎編著、日本評論社、角川ソフィア文庫)
悪文と言われるものは、いったいどいう所に問題があるのでしょうかー。本書は、「受け取り手にわかるかどうか、わかりやすいかどうか、という観点から」文章を検討し、その欠点を具体的に示してくれます。#112 何が問題かを学ぶ 「悪文」(岩淵悦太郎) | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)
⑤「20歳の自分に受けさせたい文章講義」(古賀史健、星海社新書)
文章を書こうとすると固まってしまう、自分の気持ちをうまく文章にすることができない―。そんな人にお薦めな一冊です。古賀さんは、この本が第一の目標とするのは、「『話せるのに書けない!』を解消すること」だと言います。「より正確にいうなら“話し言葉”と“書き言葉”の違いを知り、その距離を縮めること」とも言います。#113 「話せるのに書けない」を解消する「20歳の自分に受けさせたい文章講義」(古賀史健) | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)
⑥「街場の文体論」(内田樹、ミシマ社、文春文庫)
「自分のなかにいろいろなタイプの読者像を持っていること。それが『読みやすい文章』を書くというときの一つの条件じゃないかと思うんです」と著者はいいます。その上で、「書くとき、目の前に読者がいないときも、僕たちは仮想の読者を想定して書いています。どんな場合でも、想像上の読者に向けて語りかけている」と書いています。#114 「届く言葉」の届け方 「街場の文体論」(内田樹) | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)
⑦「名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方」(鈴木康之、日経ビジネス人文庫)
「文章は書くものではない 読んでもらうものである」。本書は、①話の中身②表現の方法③話の見つけ方④発想の方法⑤基本は説明力⑥勉強の方法―の6部からなります。すべてに名作コピーがふんだんに紹介、解説されていて、とても勉強になります。#116 読み手を惹きつける 「名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方」(鈴木康之) | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)
⑧「伝え方が9割」(佐々木圭一、ダイヤモンド社)
「伝え方にはシンプルな技術がある」、そして「感動的なコトバは、つくることができる」。それには方法論があり、この本は最短距離で「コトバ/伝え方を磨くためのガイド」だといいます。#119 伝え方にはシンプルな技術がある 「伝え方が9割」(佐々木圭一) | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)
⑨「本日は、お日柄もよく」(原田マハ、徳間文庫)
心に残る名言の数々に出合うことができ、言葉の力をあらためて感じさせてくれます。伝説のスピーチライターに弟子入りしたOLが主人公で、日本を代表する俳人やコピーライターなど、「言葉」に関わる職業の人々が多く登場します。「書く」「話す」ことについて学ぶことができるうえ、涙あり、笑いありの、励まされ、元気のもらえる小説です。#120 名言の数々 心に残る「本日は、お日柄もよく」(原田マハ) | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)
⑩「舟を編む」(三浦しをん、光文社文庫)
文章を読んだり、書いたりする際には辞書は欠かせません。その辞書は、一体どんな思いで、どんな風につくられているのでしょうかー。この小説は、新しい辞書づくりに取り組む出版社の辞書編集部の部員ら、辞書づくりに情熱を燃やす「不器用な人々の思いが胸を打つ」、2012年の本屋大賞受賞作です。#121 不器用な人々の思いが胸を打つ「舟を編む」(三浦しをん) | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)
⑪「広告コピーってこう書くんだ!読本」(谷山雅計、宣伝会議)
コピーライター、クリエイティブディレクターの谷山さんは、「本当にいいアイデアやいいコピーは、発想法を知ればすぐに誰にでもつくれるというものではありません。ふだんから、発想ができるような体質、つまり自分のアタマを〝発想体質〟にしておく必要がある」といいます。この本は、その「発想体質」をつくる31のヒントを教えてもらえます。#124 発想体質をつくる31の方法「広告コピーってこう書くんだ!読本」(谷山雅計) | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)
⑫「短歌のレシピ」(俵万智、新潮新書)
「表現を実現するための手段は、たくさん持っていたほうがいい。伝えたい思いを料理の素材とするならば、それをどんな調理法で出すのが一番おいしいのか…。」。この本で 俵万智さんは 、そのレシピれを「かなり踏み込んで手の内を見せて」くれています。#125 手の内を見せてもらえます 「短歌のレシピ」(俵万智) | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)
⑬「超辛口先生の赤ペン俳句教室」(夏井いつき、朝日出版社)
テレビのバラエティ番組「ブレパト!!」でおなじみ、夏井いつきさんの俳句入門書です。「手垢のついた表現」を避ける、「言葉の無駄遣い」をしないなど、俳句だけでなく、文章を書いたりする際にもとても役立つアドバイスがたくさん紹介されています。俳句を考えるための「兼題写真」として、美しい風景写真なども多く載っていて、楽しみながら学べる一冊です。#126 言葉の化学変化を楽しむ 「超辛口先生の赤ペン俳句教室(夏井いつき) | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)
⑭「語感トレーニング」(中村明、岩波新書)
伝えたい内容を意図した通りの感じで相手に送り届けたい―。この本は、そんな悩みに答えてくれます。中村さんは「正確なことば」というのは、単に誤りを含んでいないというだけでは不十分だといいます。ことばがかもしだす雰囲気、ことばとともに伝わる感じ、そう表現することで相手に与える印象としての「語感」の観点からのことばの選択が必要だといいます。#127 意図した通りに伝える「語感トレーニング」(中村明) | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)