6月もきょうで1週間、早いですね。
さて先月は、部活での「体罰」に関する本や、指導の在り方、ほめ方&叱り方などに関する本を多く紹介しました。遅くなりましたが、まとめました。

暴力はもとより暴言などの「体罰」は決して許されません。しかし、家庭や学校、職場などで、「体罰」がなくなることはありません。それは、教育やしつけ、指導などに名を借りた「暴力」が、いまだに「愛のむち」として容認される空気があるからではないでしょうか。

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「体罰」は、家庭で行われれば虐待やDV、会社などではパワハラになります。「体罰」のない社会にしていかなければなりません。

これらの本はそれぞれ、部活などのスポーツ現場だけでなく、子育てや会社における指導においても、とても役に立つと思います。ご参考にしていただき、実際に書店さんなどで手に取っていただけたら嬉しいです。

#37「桜宮高校バスケット部体罰事件の真実」(島沢優子、朝日新聞出版)
2012年12月23日に、大阪市立高校の男子バスケットボール部キャプテンが自らの命を絶った事件のノンフィクション。https://husen-alb.com/book/760/

#48「叱らず、問いかける 子どもをぐんぐん伸ばす対話力」(池上正、廣済堂ファミリー新書)
子育てやスポーツの指導などでは、ついつい怒鳴ったり、逆に世話を焼きすぎたりしがちです。でも、叱らず、問いかけることで、子どもたちは自分で考えたり、自発的に何かに取り組んだりするようなるー。https://husen-alb.com/book/951/

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#49「子どもの脳を傷つける親たち」(友田明美、NHK出版新書)
胎児期や乳幼児期、思春期に極度のストレスを感じると、「子どものデリケートな脳は、その苦しみになんとか適応しようとして、自ら変形してしまう」―。その結果、「脳の機能にも影響がおよび、子どもの正常な発達が損なわれ、生涯にわたって影響をおよぼしていく」。
https://husen-alb.com/book/979/

#50「スポーツの世界から暴力をなくす30の方法」(編者・土井香苗+杉山翔一+島沢優子、合同出版)
暴力は、一種の指導方法として日本のスポーツ界に深く根付いている」とし、「日本な危険な悪しき慣習をなくし、子どもの権利・安全・健康をまもる社会のしくみ・方法を提案」しています。https://husen-alb.com/book/989/

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#51「新・野球を学問する」(桑田真澄・平田竹男、新潮文庫)
「野球界が抱える問題を、より根源的なところまでに立ち返って、しっかりと研究してみる必要があるのではないか。いじめ、体罰、無意味な長時間練習…。野球界には、悪しき精神主義、根性主義が長らく生き続けています。まずは、この問題を徹底的に掘り下げてみたい―」
https://husen-alb.com/book/985/

#60「ダブル・ゴール・コーチ 勝利と豊かな人生を手に入れるための指導法」(ジム・トンプソン著、訳・鈴木佑依子、東洋館出版社)
「人生の教訓や健やかな人格形成のために必要なこと」を学べるスポーツを通し、「勝利と豊かな人生を手に入れるための指導法」が、実例も豊富に、詳しく、分かりやすく書かれています。https://husen-alb.com/book/987/

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#64「教えないスキル ビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術」(佐伯夕利子、小学館新書)
「指導者は、選手の学びの機会を創出するファシリテーター(潤滑油)に過ぎません」「日本(のスポーツ)には、一生懸命に頑張る文化はあるけれど、選手が自ら考えて行動する文化がなさすぎる」https://husen-alb.com/book/1272/

#65「自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方」(島村華子、ディスカバー)
「大人のエゴのためではない、子どものためのほめ方・叱り方を心がけ」、さらには「大人の期待や評価を押しつけない」ことにより、自分で考え、自分で動き、未来を切り拓ける子に育ってもらうための子育て・教育メソッドが書かれています。https://husen-alb.com/book/1330/

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#73「アンガーマネジメント」(戸田久実、日経文庫)
アンガーマネジメントとは、1970年代にアメリカで開発された、怒りと上手に付き合うための心理トレーニング。しかしそれは、決して怒ってはいけないということではなく、怒りで後悔しないことを目指している。https://husen-alb.com/book/1421/

#74「『ハッピーな部活』のつくり方」(中澤篤史・内田良、著岩波ジュニア新書)
「中学・高校の部活をもっと楽しくおもしろいものに変えていきたい」、そして「中高生の部活の悩みや苦しみを解決したい」という、著者二人の強い願いが込められた、部活で困ったり、迷ったりした時に頼れる「部活の参考書」といえる本です。
https://husen-alb.com/book/1497/

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参考になる小説、ノンフィクション

#35「跳べ、暁!」(藤岡陽子、ポプラ社)
「選手の息遣いや臨場感溢れる試合展開といったスポーツ小説の魅力をしっかり描きつつブラック部活、いじめ、貧困、不法滞在といった社会問題を違和感なく挟み込んで物語に深みを与えています」https://husen-alb.com/book/633/

#47「左手一本のシュートー夢あればこそ! 脳出血、右半身麻痺からの復活」(島沢優子、小学館文庫)
高校入学直前に脳出血で倒れて生死をさまよい、右半身が不随となった少年が、バスケットボールのコートに戻るまでの1167日間の軌跡を紡いだノンフィクション。顧問の先生は、ただ勝つことだけを目指すのではなく、「選手として以上に、一人ひとりを人としてきちんと育てて卒業させる」という信念を持つ、「桜宮ー」とは真逆の教師像の方です。
#47 「桜宮ー」とは真逆の教師像 「左手一本のシュート」(島沢優子) | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)

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