アルビレックス新潟の2022年シーズンは、J1昇格、そしてJ2優勝で幕を閉じました。「アルビの『コトバ』」で、今季を簡単に振り返ります。
思えば、開幕から4戦勝ちなしというスタートでした。しかしチームは、日々成長しながら攻撃的なスタイルに磨きをかけ、攻守ともに安定したスタイルを築き上げました。
その結果として表れたのが、下の通りの、リーグトップの勝利数や得点、失点数の少なさという成績です。
勝利数 ①新潟25②横浜FC23③岡山20
負け数 ①徳島6②新潟、横浜FC8
得点 ①新潟73②仙台67③横浜FC66
失点 ①新潟、徳島35③山形、栃木40
得失差 ①新潟38②山形22③岡山19
当ブログではこれまで、7試合ごとに区切ってまとめを行ってきました。それに今回の残り1/6分を加えた戦績は次の通りです。
1~7節 △△△●〇〇● の2勝3分け2敗
(勝ち点9 8得点7失点)
8~14節 〇〇△〇〇△〇の5勝2分け無敗
(勝ち点17 11得点4失点)
15~21節 〇●〇〇〇△〇の5勝1分け1敗
(勝ち点16 17得点7失点)
22~28節 〇●〇●〇〇●の4勝3敗
(勝ち点12 14得点8失点)
29~35節 △△〇〇〇●〇の4勝2分け1敗
(勝ち点14 12得点5失点)
36~42節 〇〇〇△〇●〇の5勝1分け1敗
(勝ち点16 11得点4失点)
これを、前後半でくくってみると、
前半(1~21節)は、12勝6分け3敗
(勝ち点42 36得点 18失点)
後半(22~42節)は、13勝3分け5敗
(勝ち点42 37得点 17失点)
前半と後半で獲得した勝ち点は42で同じ。得点と失点もほぼ同じでした。2021年シーズンは、相手に研究されて後半戦はなかなか勝ち点を上積みできませんでしたが、今季は後半戦も着実に白星を積み重ねることができました。
今シーズンは日程がタイトだったこともあり、序盤から選手をローテーションしながら起用し、「誰が出ても変わらない」質の高いパフォーマンスが発揮できるチームに成長したことも大きな要因でしょう。
もう少し大きなくくり、14節ごとに区切って序盤、中盤、終盤で見ると、今季のチームの成長具合が見て取れます。それぞれのデータは、次の通りです。
序盤(1~14節)7勝5分け2敗
(勝ち点26 19得点 11失点)
中盤(15~28節)9勝1分け4敗
(勝ち点28 31得点 15失点)
終盤(29~42節)9勝3分け2敗
(勝ち点30 23得点 9失点)
この序盤、中盤、終盤の1試合平均の得点、失点は
得点は1・35→2・21→1・64
失点は0・78→1・07→0・64です。
中盤戦で得点力が大幅にアップし、終盤戦では失点が大きく減っています。これを、私なりに解釈すると、次のように言えるかもしれません。
序盤戦は主導権を握りながらも、最後に決めきるという部分でアイデア、コンビネーションがまだまだで得点が伸びなかった。守備は、まずます安定していた。
中盤戦に入ると、ゴール前でのコンビネーションや、奪ってからの速い攻撃、さらには若手の成長でゴールが大幅に増えた。逆に失点は、相手に研究されてきたこともあって1試合平均で1失点以上と増えた。
終盤戦は、攻守の切り替えが一層早くなったことで守備の強度が増し、失点数が大幅に減少。残留・プレーオフ争いが激しくなり、相手が硬いブロックを敷いてくることが多くなったものの、攻撃に関しては、相手を崩しての得点やボールを奪ったからの速い攻撃に磨きがかかり、得点もきっちり奪えていた。
今季は、キャンプやシーズン中にも幾度か新型ウイルスの影響がありましたが、乗り越えました。本間至恩選手がベルギーへと羽ばたき、高木善朗選手が最終盤にけがで離脱を余儀なくされましたが、2人の思いも背負い「全員が戦力」として躍動しました。
終盤は、35節で首位に返り咲くと、そのままトップの座を守って優勝しました。その間の8試合は6勝1分け1敗と、強さを見せてくれました。チームとしての成熟度を増し、テンポのいいパス回し、鋭い縦パス、カウンター…。堅守を突き崩す姿は、見ていてワクワクし頼もしく感じました。
さぁ、来季はJ1です。どこまで通用するのか、楽しみですね。
「J1で戦えるチーム」を目指してきたチームは、さらに進化し続けてくれるでしょう。来季の開幕が、待ち遠しいです。
以下、36節~42節のまとめと、これまでのまとめです。
第36節 〇2ー1甲府(9・14A 首位)
得点者 小見④ 三戸④
コミト躍動 昇格に一歩前進ー。 アルビの「コトバ」第36節はアウェー甲府戦です。小見洋太選手と三戸舜介選手の”コミトコンビ”のゴールで2ー1で勝利。J1昇格へ一歩前進しました。
#215 コミト躍動 昇格に一歩前進 アルビの「コトバ」㊱A甲府2ー1 | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)
第37節 〇2ー0水戸(9・18H 首位)
得点者 星① 谷口⑧
星が輝き3連勝ー。 アルビの「コトバ」第37節はホーム水戸戦です。星雄次選手の今季初ゴールなどで2ー0で快勝。3連勝を飾りました。
#217 星が輝き3連勝 アルビの「コトバ」㊲H水戸2ー0 | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)
第38節 〇1ー0大宮(9・25H 首位)
得点者 秋山①
堅守を崩し初の4連勝ー。 アルビの「コトバ」第38節はホーム大宮戦。秋山裕紀選手の新潟初ゴールで1ー0 で勝利し、今季初の4連勝を飾りました。
#220 堅守を崩し初の4連勝 アルビの「コトバ」㊳H大宮1ー0 | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)
第39節 △1ー1山形(10・1A 首位)
得点者 谷口⑨
終盤に海斗弾 大きな勝ち点1ー。 アルビの「コトバ」第39節は、1日にあったアウェー山形戦です。後半40分の谷口海斗選手のゴールで1ー1で引き分け。貴重な勝ち点1を持ち帰りました。
#221 終盤に海斗弾 大きな勝ち点1 アルビの「コトバ」㊴A山形1ー1 | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)
第40節 〇3-0仙台(10・8H 首位=昇格決定)
得点者 伊藤⑧⑨ ゲデス②
2試合残し昇格を決めるー。 アルビの「コトバ」第40節は、昇格を決めたホーム仙台戦です。伊藤涼太郎選手の2ゴールと、アレクサンドレ・ゲデス選手の今季2得点目で快勝、6年ぶりのJ1復帰を決めました。
#226 2試合残し昇格を決める アルビの「コトバ」㊵H仙台3ー0 | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)
第41節 ●0-1東京V(10・15A 翌日にJ2優勝決定)
タフな一戦に屈するも翌日に優勝決定!ー。 「アルビの『コトバ』㊶は、第41節のアウェー東京V戦です。0-1 で悔しい敗戦となりましたが、翌日にJ2優勝が決まりました。
#236 タフな一戦に屈するも翌日に優勝決定 アルビの「コトバ」㊶A東京V0-1 | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)
第42節 〇2-1町田(10・23H 優勝)
得点者 三戸⑤⑥
勝利で締めくくり 優勝&昇格を祝うー。 「アルビの『コトバ』」㊷は、最終節のホーム町田戦です。三戸舜介選手の2ゴールで2ー1 で勝って有終の美を飾り、J2優勝とJ1昇格を祝いました。
#241 勝利で締めくくり 優勝&昇格を祝う アルビの「コトバ」㊷H町田2ー1 | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)
1~7節(1/6終了)は、#163 ”大器晩成”なのです アルビの「コトバ」①~⑦(1/6終了) | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)
8~14節(1/3終了)は、#171 開花 2位へと駆け登る アルビの「コトバ」⑧~⑭ (1/3終了) | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)
15~21節(前半終了)は、#187 得点力アップ 首位で折り返す アルビの「コトバ」⑮~㉑(前半戦終了) | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)
前半戦の振り返りは、#80 後半戦も白星街道を走り続けましょうー前半戦振り返り | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)
22節~28節(後半戦の1/3、リーグ戦の2/3終了)は、#202 苦難乗り越え、課題を克服し進化し続ける アルビの「コトバ」㉒~㉘(リーグ戦2/3終了) | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)
29節~35節(リーグ戦5/6終了)は、#214 首位に返り咲き ラストスパートへ アルビの「コトバ」㉙~㉟(リーグ戦5/6終了) | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)