今回は「子どもの難問ー哲学者の先生、教えてください!」(野矢茂樹・編著、中央公論新社)をご紹介します。
この本は、
「ぼくはいつ大人になるの?」
「勉強しなくちゃいけないの?」
「自分らしいってどういうことだろう?」
といった22の問いに、
日本を代表するような哲学者23人が答えています👇
問いも、下の写真のようにさまざまです👇
また「友だちって、いなくちゃいけないもの?」
「人にやさしくするって、どうすること?」
「えらい人と、えらくない人がいるの?」といった問いがあります。
編著者の野矢さんは、
「子どもたちに読んでもらいたい。
だが、本書を本当に味わうなら、折に触れて繰り返し読んでもらいたい。
大人になっても。
そしてもう子どもではなくなってしまったあなたにも」と書いています。
時には立ち止まって、「折に触れて繰り返し読ん」で、考えてみる。
本書は、格好の哲学入門書かもしれません。
最後に二つだけ、「問い」と答えを紹介して終わります。
自分らしいってどういうことだろう?
他者の前の自分を見ずには「自分らしさ」は見えないー鷲田清一
じぶんらしさとはときに無責任で、不自由なものー熊野純彦
人にやさしくするって、どうすること?
君が身に付けるべきは他人への配慮だー斎藤慶典
ひとにやさしいことは自分の実力の印ですー渡辺邦夫