今月は、戦争と平和について考えるための本について書いていますが、どうしても堅く、長くなってしまいます。そこで今回は、小さなお子さんとも一緒に平和について考えらる絵本を紹介したいと思います。
「へいわとせんそう」(たにかわ しゅんたろう 文/Noritake 絵、ブロンズ新社)は、「シンプルな言葉と絵で、平和と戦争の事実を対比させた」絵本です。詩人の谷川俊太郎さんと、気鋭のイラストレーター・Noritakeさんの初の共作だそうです。
本を開くと、まず目に飛び込んでくるのは、「へいわのボク」と「せんそうのボク」です👇
ページをめくると、「へいわのワタシ」と「せんそうのワタシ」、さらに同じように「チチ」、「ハハ」「かぞく」…、そして「うみ」「まち」「くも」などが対比されて描かれています。
ブロンズ社さんの公式ブログの「平和を考える絵本」特集のページ(ブロンズ新社の『平和をかんがえる絵本』 – ブロンズ新社公式ブログ (hatenablog.com))は、「ボクやワタシ、家族、町、自然…日常の風景が、へいわのときと、せんそうのときでどう違うのか、見比べながらページが進んでいきます」と説明しています。
その上で、次のような谷川さんの言葉を紹介しています。
「へいわのだいちにも、せんそうのたねはねむっている!
戦争が終わって平和になるんじゃない。
平和な毎日に戦争が侵入してくるんだ。」
谷川さんのインタビューが6月に放映されたそうです。インタビューした首藤奈知子キャスターのブログか下記で読めます👇
そして、「最後のページに込めた思い」というインタビューは、あなたは最後のページに何を思う? 話題の絵本・谷川俊太郎さん「へいわとせんそう」 – NHK NEWS おはよう日本 – NHKにまとめられています。
ブロンズ新社さんのブログも、「戦争や平和について、子どもとどうコミュニケーションをとろうか、悩まれている親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。この本が、親子で話すきっかけになればと思います」と綴っています。
ぜひ、親子でご覧になって見てください。