仕事って、一体なんだろう…。考えたこと、悩んだことはありますか。「暮しの手帳」の編集長を長らく務めた松浦弥太郎さんは、以下のことさえ忘れなければ、良い仕事選びができ、毎日の働き方が変わると書いています。

「『自分は何がしたいのか?』ではなく、『自分を社会でどう役立てるか』を考える。最終的には、その仕事を通じて人を幸せにしていくことを目標にする」

これは、松浦さんの「松浦弥太郎の仕事術」(朝日文庫)の第1章「働くこととは」の「仕事とは『自分』を役立てること」にある言葉です👇

松浦さんは、仕事の目的とは「自分の行いが、人の役に立つ。自分の中にある何かが、人に幸せを与える」ということ。仕事とは「個人の楽しみではなく、自分が社会とかかわっていく営みだ」だと書きます。

ですから、「昔から大好きなことを、一生懸命努力してやりました」と言って満足してしまう人がいますが、それだけでは仕事と言えません。また、「こんなにがんばったのに、認められないなんて…」と不満を漏らす人もいますが、それは当たり前の話だといいます。

なぜなら、芸術などでも「たとえ自分が大好きで一生懸命に行っても、その曲を聴いて心を揺さぶられる人、その芸術作品を見て心を動かす人、その料理を食べて幸せになる人がいなければ」、それは仕事とはいえないからです。

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社会の中で人の役に立たなければ、いくら一生懸命にしたところで、ひとりよがりな自己満足に過ぎないのです。

「人との関係の中で、どのように『自分』を生かしていくかを考えなければ、何をしても仕事にならない」。そのため、本書では、「自分の得意」を磨くために勉強する、健康管理に努める、休日を充実されるなどの必要性を説いています。

本書は「仕事のための思考と発想」「自分のキャリアをデザインする」などの章があります👇

そこには、松浦さんが日々の中で「知ったこと、学んだこと、大切だと思ったこと、発見したこと、感動したこと」などが書かれています。その中から、「言葉」を少しだけ紹介します。

満足と安心と自信。そして、いくばくかのプライド。これらは仕事をしていくうえでは大切なものですが、時としてさらなる成長の邪魔になります。「こんなクオリティではだめだ」といったん否定し、自分に足りないものは何かを見つけ出してこそ、いつも新鮮な人間でいられるし、成長できると思う

勉強をしないとは、自分が知っている小さな世界にとどまり、何ら進歩がないことだと僕は思います

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どんな立場やどんな属性であろうと、相手に対する敬意がなくては、真摯にかかわることはできません。言うまでもなく、よい仕事とは真摯なかかわりから生まれてくる

常に柔軟に変化し、変化に素直に適応し、新しい自分をつくり出す。そのためには「もう、これで自分は出来上がり」なんてゴールはないと肝に銘じておきましょう

松浦さんは「はじめに」で、「龍門には三段の滝があり、努力してその滝をさかのぼれば、鯉もいつかは龍になれる」という禅の教えを引き、「社会という激しく流れる滝をさかのぼることは容易ではありません」と書き、次のようにも綴っています。私はとても勇気づけられましたので、最後にご紹介して終わります。

「人はどれだけ悩んだのか、どれだけ迷ったのかということが将来を決めてゆくのだろうと思います。大丈夫、僕もみなさんと同じように、滝をのぼっては落ち、落ちてはのぼりを繰り返しているのです」

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