まずは、悲観的にはなっていない。もちろん負けたことは非常に悔しいですし、もったいなかったと思っている。前半、もったいない失点があったのですけど、自分たちの攻撃でビルドアップ合戦をしているようなところに目がいっているような感じだった。

「力さん語録」㉞は、9月3日の第34節ホーム大分戦です。0ー1で敗れ、4連勝はなりませんでした。

前半19分に左サイドのクロスから、走り込んできたフリーの選手に頭で合わせられて失点。1年でのJ1復帰へ、プレーオフ進出を狙う大分さんの堅守を崩すことができませんでした👇

この日の結果で、首位の横浜FCさんとの勝ち点差は一つ開いて2に、3位の岡山さんには5差に迫られました。残り8試合ですが、松橋力蔵監督のコトバは、心配することはない、何も悲観することはないと、選手たちそしてサポーターに語りかけているようにも聞こえます。

上の「語録」の言葉に続き、松橋さんは「僕も常日頃、ビルドアップ合戦をすることは選手に伝えているつもりはないんですけど、その方法論にどうしても重きが置かれてしまった」と語っています。

さらには、「人が近くにいても、プレッシャーが掛かっていなければ、優先順位の高いところを選んでほしいが、なぜかそこをチョイスせず、一番優先順位が低い、後ろに戻すことが非常に多く見られた」とも述べています。

少し慎重になりすぎて、勝つためのビルドアップなのにビルドアップが目的のようなゲームになってしまった、というところでしょうか。

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それでも、後半は「押し込むことができて、チャンスもたくさん作ることができたし、決定機も作れた。あとはそこを決め切らなければ、やはり積み上げにはならない」とした上で、次のようにコメントしています。

「次節は決め切って、次に進めるチームになれるように、また戻ってやっていきたいと思います」。一喜一憂することなく、勝っても常に敗戦から学び、課題を修正し成長し続ける姿勢がここでも貫かれています。

松橋監督は、J1昇格を決めた第40節の仙台戦後のNHKのインタビューで、「うまくいかない時期もありましたが」という問いに、次のように語っています。

「そんなことは当たり前で、右肩上がりでずっと行くことなんてことはまずあり得ない。そういう時こそ、我々はブレずに、これまでやってきたことを本当に続けられるか、そういうところにきちんと向き合えるかというところはできた」

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この「きちんと向き合う」ということは、この日の堀米悠斗選手コメントからも、しっかりとできたいたことが分かります。

「落ち込んでいる暇はない。反省するところはして改善しますけど、ここでズルズルいくわけにはいかないので、しっかり気持ちを切り替えて。次もホームでやれるので、なんとしても勝てるように努力していきたい」

そして次節。ホームでの声出し応援が解禁されます。
「今日も負けてしまったのですが、その後挨拶に行くとき拍手が大きくて、すごく心強く感じました。次節、さらに声援が大きくなる。栃木で味わったのですけど、ホームで聞こえるのは本当に背中を押してくれるし、より一層チームを強くすると思います」

矢村健選手の言葉通り、連敗はしないアルビは、次節のホーム琉球戦で大声援を受けて快勝して首位の座を奪い返します。そこから4連勝、1分けの後、仙台戦へと昇格への道を突っ走ることになります。

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「悲観的にはなっていない」。指揮官のこのコトバは、決して強がりなどではなく、選手たちを信じた上での、「ブレずに、これまでやってきやことを本当に続け」れば「次に進める(J1に昇格する)チームになれる」という自信に裏付けられたものであったのです。

  (コメントはJリーグ公式サイトより)

この試合のブログは、こちら👇
#173 何も悲観することはありません。次、勝ちましょう | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)

この試合の「アルビの『コトバ』」は👇
#211 悔しい敗戦も悲観することなし  アルビの「コトバ」㉞ H大分0ー1 | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)

なお、「失敗から学ぶ」ことの大切さについては以前、👇の本をご紹介しました。よろしければご覧ください。
#12 「勝利を求めず勝利する」―私がアルビを応援するワケ | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)

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