4月に始めたこのブログも、およそ半年で200回目を迎えました。お読みいただいているみなさま、ありがとうございます。

ともに大好きなアルビレックス新潟と、本について書いていますが、やっぱりアルビについて書いた回が、多くの方に読まれています。

そこで今回は、これまで紹介した本の中から、アルビに関係する3冊を選んでみました。アルビはJ1昇格へ一歩一歩、着実に歩みを進めています。昨日の試合でも勝利し、とても幸せな気持ちになり、また一週間頑張れるーという人も少なくないのではないでしょうか。

この3冊が、あらためて「この街にアルビのある幸せ」、「アルビを応援できる幸せ」をかみしめ、さらに強い思いでアルビを応援する、支えるためのお役に立てれば、うれしいです。

1冊目は、えのきどいちろうさんの「アルビレックス散歩道」です。

ブログでは、#05で紹介しています👇
#05 えのきどいちろう「アルビレックス散歩道」 | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)

ご存知の通り、「アルビレックス散歩道」は、アルビレックス新潟の公式サイトに2009年シーズンから掲載されています(以前は毎週、いまは隔週)。書籍は、それに新たにインタビューなどを加えて「2009ー2010」から刊行され、「2016」までの7冊あります。

皆さんにぜひ読んでもらいたいのは、最初の「2009ー2010」にある、「僕は思うんだ。」という一文です。ブログの#5では、勝手に全部を紹介させていただいたのですが、ここでは抜粋して引用させてください。

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アルビがなかったらこんなに泣いただろうか。
こんなに親と会話したろうか。
こんなに友達ができただろうか。
こんなにお国自慢をしただろうか。
こんなにツイッターでつぶやいただろうか。
こんなに清五郎へ来ただろうか。
こんなに春が来るのを待ちわびただろうか。

こんなにしびれただろうか。
こんなに新潟を想っただろうか。 

私も、アルビのおかげで「こんなに子供と会話でき、こんなに友達ができ、こんなに泣いて、こんなにしびれる」ことができました。アルビに感謝です。まさに、「この街にアルビのある幸せ」です。

2012年の「奇跡の残留」についてなど、何度読み返しても心震え、勇気づけられます。アルビの歴史を学び、サポーターたちの思い、行動を振り返ることもできます。手に入れるのは難しいかもしれませんが、ぜひ読んでいただければと思います。

2冊目は、新潟市出身の作家・綾崎隼さんの「レッドスワン」シリーズです👇

ブログでは、#7で取り上げました👇
#07 綾崎隼「レッドスワン」シリーズ | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)

シリーズは全6巻で、新潟市の私立高校が全国制覇を目指すというサッカー小説であり、青春小説です。甘酸っぱい恋愛物語も織り込まれていて、個性的なキャラクターたちが躍動し、試合の描写も臨場感あふれていますので、一気に読めます。

「サッカーを愛しています。今も毎週のようにプレーしていますし、何度、大きな怪我を繰り返しても、情熱の火が衰えることはありませんでした」という綾崎さんですので、作品にはサッカー愛が溢れています。

作品には用語解説があり、サッカーのプレーや戦術などが詳しく、分かりやすく書かれています。それに加え、高校サッカーでの指導の在り方、全国大会の過密日程の問題点なども指摘されていてます。サッカーについてあまりよく知らない人から、サッカーをよく知っている人まで、幅広い方に読んでもらいたいシリーズです。

何より、綾崎さんはアルビを応援していて、試合の日にはツイッターでよくツイートしています。昨日は「首位キープで、残り5試合。 水戸の秋葉監督は19年前に新潟を優勝に導いた選手の一人ですし、試合後のコメントも嬉しかったです」に加え、👇のツイートがありました。

ブログでも紹介していますが、「レッドスワン」にはアルビやアルビのアカデミーに関する記述も何度か出てきます。例えば、こんな感じです。

「僕らは新潟で生まれ、新潟で育った。
あのオレンジと青のユニフォームを、いつだって一心に見つめてきた。
世界一の選手が、ペレでも、ディエゴ・マラドーナでも、関係ない。
ヒーローは永遠に、マルシオ・リシャルデスであり、レオ・シルバだ。
たとえ降格を経験しても、どんなに残念な年があっても、アルビレックス新潟だけに憧れてきた。」
(「レッドスワンの死闘」)

綾崎さんの新刊「ぼくらに嘘がひとつだけ」(文藝春秋)が、この夏に出版されたのですが、作品中に「今年のアルビレックス新潟を見ている人にしか分からない遊びが入って」います。こちらもぜひ読んで、それは何なのか探してみてください。

ちなみに、「ぼくらにー」は#182で紹介しています👇
#182 すぐに再読しちゃう面白さ 「ぼくらに嘘がひとつだけ」(綾崎隼) | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)。とっても面白いですよ。

3冊目は、アルビについて書かれているわけではないですが、「ダブル・ゴール・コーチ」👇を簡単にご紹介します。

この本については、2回にわたって書いています👇
#60 勝利と豊かな人生を手に入れるための指導法「ダブル・ゴール・コーチ」 | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)

#61 「熟達志向」忘れずJ1へ | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)

#60では本の概要、そして#61ではアルビに引き付けて書いています。
その#61では、「勝つことではなく、熟達することに集中するよう指導された選手の方が、より多くのメダルを獲得し、スコアボード上よい成績を上げていた」ことが分かったということを紹介して、私はこれは今年のアルビに通じると、次のように書きました。

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「一人一人の選手たちからは、『どんな試合でも主導権を握る』『J1で十分に戦えるチームになる』という目標に向かって、成長し続けるという、強い意志を感じました。」

アルビはきのう20日、ホームで水戸さんに勝って3連勝を飾って首位をキープしました。残り5試合で、2位との勝ち点差は3、自動昇格ライン下の3位との勝ち点差は8です。

松橋力蔵監督はたびたび「我々はJ1の19位にすぎない」といったニュアンスの言葉を口にします。ただ昇格するのではなく、「J1で戦えるチームになる」という熟達志向をもったチームなら、これからも成長の歩みを止めることなく、勝ち続け、優勝で昇格を成し遂げてくれる、そう強く信じています。

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