今回は、試合から1カ月近く過ぎてしまいましたが、4試合ぶりに白星を掴んだ第28節(9月23日)のホーム横浜FC戦についてです。三戸舜介選手の2試合連続ゴール、渡邊泰基選手と高宇洋選手のJ1初得点で3ー1で勝利しました。

試合前の順位はアルビが15位で勝ち点は30、17位だった横浜FCさんの勝ち点はアルビと8差の22でした。最下位だった湘南ベルマーレさんとは勝ち点9差でしたから、敗れていれば残留争いに巻き込まれかねない状況でした。

それが、5試合ぶりの複数得点、4月の第8節・福岡戦以来となる3得点を挙げての快勝です。J1残留もほぼ決まりといってよく、あとは上を目指すだけです。
まずはハイライトから👇

第28 節(9月23 日)H横浜FC〇3ー1
  (8勝9分け11敗・勝ち点33、得失ー7 14位)
 

得点  三戸舜介(6分)④、ユーリ ララ(25分)
    渡邊泰基(62分)①、高宇洋(90分)①

シュート11ー6  CK2-3  FK11-11 

警告 ンドカ ボニフェイス(36分)、吉野 恭平(61分)  

入場者数 21,559人 晴れ 25.7℃    14:05KO

三戸ちゃんの2試合連続ゴール、シュートはもちろんのことシュートに至る形も鮮やかでした👇

このゴール、アルビらしさの詰まった素晴らしいプレーが続いて生まれています。DAZNに加入している方は、ぜひ4分30秒(プレー時間)頃から見てみてください。ディフェンス陣が相手の出方を窺いながらゆっくりとパスを回し、いったんGKの小島亨介選手にボールを戻してからが見ものです。

小島選手→中央の秋山裕紀選手→右サイドの舞行龍ジェームズ選手→中央の三戸選手→中央の秋山選手と、いずれも2タッチでのパスが回ります。三戸選手からのボールを秋山選手は、センターサークル内にいた島田譲選手へダイレクトで鋭い縦パスを通し、攻撃のスイッチを入れます。

島田選手が左サイドの堀米悠斗選手にパスを出すと、堀米選手は島田選手や三戸選手らが前線に上がるのを待つようにゆっくりドリブル。それを見た高木善朗選手選手が中央から左サイドへと相手選手を引き連れながら移動すると、空いたスペースに島田選手が走りこみ、そこへ堀米選手がパスを送ります。

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島田選手は、左サイドの高木選手にパスを出すと見せかけながら中央やや左にいた三戸選手へパス。その後については、三戸選手は試合後に次のように語っています。

「島田 譲選手が持ったときに、体の向き的に来るかなと思って準備していました。最初、中を向こうと思ったんですけど、ちょっと奥も見えたので、そっちにファーストタッチで出しました」

ゴールを背にしてボールを受けた三戸選手は利き足が右ですから、ターンしてシュートを打つにはボールを自分の左側(中央方向)に置いた方がいいのですが、相手の動きを見てそれとは逆方向にワンタッチでボールを出し、素早く反転して左足でシュートを打ちました。

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コンパクトで鋭く振り抜かれた左足からの無回転のブレ球は、キーパー正面に飛んでいきますが、直前に変化してキーパーの手を弾きゴールへと吸い込まれました。三戸ちゃん、左足でのシュートにも自信があったんですね。

恐るべき20歳と驚いたのですが、21歳の誕生日の翌日にあった次の試合・川崎フロンターレ戦では、ゴールポストを直撃する超絶ミドルブレ球シュートを放ち、それが同点ゴールにつながりました。度肝を抜かれました。

このブログをほぼ書き終えていた10月17日には、三戸ちゃんの前節のG大阪戦のゴールが9月のJ1月間ベストゴールに選ばれたとリリースがありました(三戸 舜介 選手 9月度「2023明治安田生命J1リーグ KONAMI月間ベストゴール」 受賞のお知らせ – アルビレックス新潟 公式サイト|ALBIREX NIIGATA OFFICIAL WEBSITE)。三戸ちゃんの月間ベストゴール受賞は今季2度目です。末恐ろしい21歳です。

横浜FC戦は後半に入ると、渡邊選手と高選手のJ1初ゴールで勝ち越し、ダメを押しました。まずはタイキ選手のヘディングシュートです👇

試合後のコメントは、「自分の得点に関しては、良い得点ではないと思う。キッカー(高木 善朗)を褒めるべきかなと思います。点を取らせてもらったみたいな感じ。次はもうちょっとキレイな形で決めたいと思います」と謙遜気味でした。

一方で、「小さい頃から観てきたデンカビッグスワンスタジアムでJ1初ゴールを決めたことについて」という質問に対しては次のように答えています。

「自分がサッカー選手を目指した原点はここ。その場所で、子どもたちに夢を与える立場になって、得点を取れたことはすごくうれしいです。人生に1回しかないと思うので、初得点は」

”大人”な回答ですね。これもセンターバックとして欠かせない存在に成長した自信の表れでしょうか。「キレイな形」でなくてもいいので、今後も得点を奪ってくれることに期待です。

そしてヤン選手の「まさにゴラッソ」なゴールです👇

このゴールについては、松橋力蔵監督は次のように語っています。
「(3点目は)非常に重要な得点だったと思います。決めた高 宇洋選手は日頃、あのあたりからのシュートのトレーニングをずっと続けてきましたので、これを自信にしてゲームで得点できるように、努力を続けていってほしいと思います」

トレーニングを重ねたからこそのファインゴールなんですね。ボランチの選手が得点を決めると、相手にとっては脅威になります。ゴールを決める姿をいっぱい見せてください。

この日のスタメンは、次の通りでした👇

交代出場は、以下の通りです。
長倉 幹樹(鈴木 孝司)66分
太田 修介(松田 詠太郎)66分
長谷川 巧(高木 善朗)74分
高 宇洋(秋山 裕紀)74分
新井 直人(島田譲)80分

国立競技場での名古屋戦で負傷した太田選手が6試合ぶりに復帰しました。次節でゴールを決めるのですが、度重なるけがで苦しい思いをしただけに、残り試合で大暴れしてほしいです。

右のサイドハーフはここ5試合続けて長谷川巧選手→松田詠太郎選手という形でしたが、この試合は逆のパターンといえる交代でした。このところ途中出場した選手が得点に関わることが多かったですが、今回も途中出場の高選手が得点を挙げ、巧選手や新井選手が絡み「全員が戦力」を示してくれました。うれしいですね。頼もしいですね。

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島田選手が後半35分に負傷で交代、左内転筋損傷で全治8週間と発表されました(島田 譲 選手の負傷について – アルビレックス新潟 公式サイト|ALBIREX NIIGATA OFFICIAL WEBSITE)。焦ることなく治療に専念し、最終戦には間に合ってほしいです。

関西福祉大学の奥村仁選手の来季加入が発表されました(関西福祉大学 奥村 仁 選手 来季新加入内定のお知らせ – アルビレックス新潟 公式サイト|ALBIREX NIIGATA OFFICIAL WEBSITE)。

一瞬のスピードがあってドリブルに切れがあり、シュートも巧いみたいですね。とても楽しみです。ようこそ新潟へ!

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