悔しい敗戦でした。今季2度目の無得点に終わり、またも連勝を阻まれました。伊藤涼太郎選手が語るように、「負けるべくして負けたという感じです。単純に1対1で相手のほうが強かった」かもしれません。

でも、何もできなかったわけではありません。「いくつかゴール方向に飛んでいけばチャンスになったシーンもあった。それはたらればですが、入ったか入らなかったかで、変わったかもしれません」(松橋力蔵監督)

自信を失うことなどありません。突き付けられた課題を克服し、ブレることなく、前へ進んでいきましょう。

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アルビレックス新潟はJ1第9節の23日、ホームのデンカビッグスワンで鹿島アントラーズさんと対戦し、0ー2で敗れました。

第9節(4月23日)H鹿島●0ー2
  (3勝3分け3敗・勝ち点12、得失ー2 10位)

得点   鈴木 優磨(3分) 垣田 裕暉(26分)  

シュート11ー9  CK3-4  FK19-13

入場者数 2万3,920人  曇り  14℃

警告(新潟のみ) 舞行龍ジェームズ(77分)①

前節の福岡さんに続いて前半に2失点を奪われてしまいました。今回は特に開始早々の3分での失点です。それでも、三戸舜介選手が島田譲からの縦への速いロングパスを巧みにトラップしてドリブルからシュートを放つなど、見せ場は作りました👇

しかし、26分にも失点してしまいます。その後も、ボールは持てたものの「相手がボールを取りにくるというよりは中を閉じてくる、中に強度の高い守備を重点的にしてきたので、うまく崩せなかった。チャンスはあった中で決め切れなかった」(伊藤選手)。

それでも、松橋監督は「相手に後手を踏ませて、そこから先手を奪っていくことはトレーニングでやってきている、それを後半発揮しようという感じ。前半は足りなかった。そこは少しですが、出せた部分」とコメントし、モバアルZのInside of ALBIREXを見ると、試合終了後には選手たちをたたえています👇

ハーフタイムでのロッカールームでの松橋監督の選手たちへの声かけも見られます。せひInside of ALBIREXをご覧ください。

この日の先発メンバーは、前節から5人が変わりました👇

田上大地選手が今シーズン初先発、谷口海斗選手は開幕戦以来の先発出場でした。そのほか、新井直人選手と三戸舜介選手が先発として2試合ぶりにピッチに立ち、島田譲選手は2試合ぶりののスタメンでした。一方で、ここまで全試合に出場し、2節からは先発を続けていた鈴木孝司選手が欠場、キャプテンの堀米悠斗選手もベンチ外でした。

交代出場は、次の通りです。
 高木 善朗(太田 修介)63分
 藤原 奏哉(田上 大地)63分
 グスタボ ネスカウ(谷口 海斗)63分
 松田 詠太郎(三戸 舜介)80分

ナビスコ杯で約7カ月ぶりに復帰した高木善朗選手が、リーグ戦でも復帰を果たしました。7カ月ぶりにビッグスワンに響いた高木選手のチャント、涙が出そうでした。

グスタボ ネスカウ選手は第5節の浦和戦以来およそ1カ月ぶり、3度目の出場でした。2人ともプレー時間が増え、周りの選手との連係が”阿吽の呼吸”になれば、チームの大きな力になると期待しています。

スタッツは、以下の通りでした👇

ボール保持率の高さは「待たされた」部分もあるでしょう。しかし、シュート数では上回っています(公式記録は11ー9)。

コンパクトにブロックを敷いてスペースを消され、強い個の力でパスを奪われる、セカンドボールを拾われるというシーンも目立ちました。これがJ1です。でも私は、この試合が、それほどまでに「完敗」だったという訳ではなかったと思っています。

上で引いた松橋監督のコメントは、「前半、攻撃面でなかなか中に差し込めなかった」という質問に対してのもので、まずこう語っています。
「いつもなら通っているはずという言い方だと変ですけど、そこは常に突き詰めていかないといけない。距離感なのか、角度なのか。外から見ていると、パスを欲しがらない、受けようとしていない印象もあった。
周りが困っているときに、ここにいます、通せというのは違う。そうではなくて、全員がパスコースになるんだと」

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これに続いて、「それくらい動いて、相手のタイミングを奪って、」と語り、先ほどの「相手に後手を踏ませて、そこから先手を奪っていくことはトレーニングでやってきている」とにつなげているのです。

この日も、先ほどの島田選手の三戸選手の縦パスや、トーマス デン選手のディフェンスの裏を突く縦パスも見られました👇

三戸選手は試合後、次のように話していました。

「自分が失点にも絡んでいたので、何かしないといけないと思ってああいうプレーが出たと思うが、仕留めることはできていない。今季自分はまだ点を取っていないので、そこは考えないといけない。得点を取ることやアシストという、ゴール前の質です」

アルビが常に課題を修正しながら、進化し続けた姿を私たちは見てきました。「個の力、力強さ」は一朝一夕に急激につくものではないでしょう。でも、「全員がパスコースになって」、「動いて」、「相手に後手を踏ませる」ことを突き詰めることで、「チームの力」は一段と強くなっていくと信じています。ブレることなく、前へ進んでほしいと思います。

次節は29日、アウェーでアルベル前監督の率いるFC東京さんと対戦します。日々進化し続ける姿を見せつけて、勝ちましょう!

   (コメントはJリーグ公式サイトより)

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