それは、「アイシテルニイガタ」のチャントから始まりました。0ー2のビハインドで迎えた後半、必ず逆転すると強い思いでピッチに姿を現した選手たちを、同じ思いを込めてサポーターが歌声で後押しすると、劇的すぎる大逆転劇が開演しました。
後半早々に伊藤涼太郎選手がフリーキックを直接決めて1点を返すと、アディショナルタイムにも伊藤選手が立て続けにゴールしてハットトリック、スタジアムは歓喜の渦に包まれました。
4試合ぶりの勝利を、それもホームで、あまりにもドラマチックな幕切れで、忘れられない一戦となりました。
第8節(4月15日)H福岡○3ー2
(3勝3分け2敗・勝ち点12、得失0 8位)
得点 紺野和也(17分=PK) 小田逸稀(32分)
伊藤涼太郎(47分、90+3分、90+5分)③④⑤
シュート7ー7 CK5-6 FK18-6 PK0ー1
入場者数 1万6,692人 曇り 19℃
まずは、「最高の瞬間」をもう一度👇
このゴールを含めた伊藤選手の3ゴール、Jリーグさんの公式ツイッターがまとめてくれています👇
1点目、伊藤選手はFKからクロスを送ると思っていましたが、ニアサイドに直接ぶち込みました。蹴り方もクロスを蹴るように見せかけていて、福岡さんの壁の一枚が中央寄りにずれたことで、ボールが壁の間を抜けていきました。お見事でした。
同点ゴールは、トーマス デン選手の縦パスが効きました。伊藤選手はターンして前を向くと、谷口海斗選手とのワンツーから、今度もゴール左隅に沈めました。「シュート、巧いっすね」
このゴールについて、DAZNの「やっべっちスタジアム」で伊藤選手が「ストップ解説」をしています。瞬時にいろんなことを考えながら判断しているのが分かります。伊藤選手「半端ない」です。
そして、5分のアディショナルタイム終わりそうにたった頃、「最高の瞬間」がやってきます。今度は、DAZNさんのツイッターを👇
さて、この日のスタメンは次の通りでした👇
前節の神戸戦では出場停止だった舞行龍ジェームス選手が復帰し、藤原奏哉、秋山裕紀、ダニーロ ゴメスの各選手が先発に名を連ねました。
交代出場は、次の通りでした。
谷口 海斗(太田 修介)72分
小見 洋太(ダニーロ ゴメス)72分
松田 詠太郎(鈴木 孝司)72分
島田 譲( 秋山 裕紀)84分
警告 両チームともなし
前半は、6試合負けなしで3位だった福岡さんにPKと、コーナーキックからの得点で2点を奪われてしまいます。
試合終了後の伊藤選手のコトバを借りれば「自分たちは全然よくなくて、良さを全て福岡さんに消され」ていました。
しかし、「後半ぜったい逆転できると、そう信じてハーフタイムでみんなで気持ちを入れ替えてやった」結果、試合をひっくり返すことができました。
このハーフタイムで、松橋力蔵以監督は、NHKさんの「Jリーグタイム」でも紹介されていましたが、「2ー0ってみんな経験してるよね。2ー0って危険なんじゃないの? 自分たちが2ー0だったらそう思うよね。相手だってそう思ってるよきっと。だとしたら俺たちやれないことないよね。3発取って、ひっくり返すこともできるよね」と、選手たちに声をかけています。
このハーフタイムの様子は、モバアルZの「Inside of ALBIREX」で、もう少し詳しく見ることができます👇
有料コンテンツですが、ぜひモバアルZに入会して、ご覧になってください。会員になると、各種動画のほか、えのきどいちろうさんの「アルビレックス散歩道」「広報ダイアリー」などのテキストコンテンツなどが読めます。月550円は安いくらいですよ。
スタッツは、次の通りでした👇
この試合は、ビッグフラッグが約3年半ぶりに掲揚されました。デンカビッグスワンさんの「ビッグスワンブログ」に写真が載っていますので、リンクからご覧になってください👇
また一つ、スタジアムに日常が戻ってきました。選手たちは、入場してきた際に目の前にビッグフラッグが広がる光景を見て、勇気づけられたはずです。
メンテナンスや掲揚作業に携わってくれた「お広げ隊」のみなさん、そしてご協力いただいたEスタンドのみなさんありがとうございまいました。
私も何度も「お広げ」に参加したことがありますが、楽しですよ。ビッグフラッグのほかビッグジャージも2枚あるのですが、これらを広げるには多くの方の協力が必要です。初めての方も大歓迎です。試合開始40分前にバックスタンドコンコースに集合です👇
気軽に参加して、選手たちを後押ししてみませんか。3枚並んだ姿は壮観です。今季中に見られるといいですね。
最後になりましたが、試合のハイライトです👇
この試合は、今季初めての逆転勝ち、そして3ゴールが生まれました。何より、ビッグスワンのアルビのゴール裏に向かって初めて得点が入り、それが3回もありました。
堀米悠斗選手は「先制されてもひっくり返せる成功体験を持てたのは自信になる。またあってはならないですけど、こういった展開になったときに、『まだ大丈夫』という安心材料というか、実績を作れたのは大きかったと思います」と話しています。
今季はこれまで、後半の得点は開幕戦のセレッソ大阪戦の千葉和彦選手の同点ゴールしかありませんでした。これを機に後半もたくさんゴールを決めて、こんどは今季初の連勝、そして3連勝へと白星を重ね続けてほしいですね。