善朗に関しては、少しコンディションのほうが上がらない時期があった中で、どういう形で彼を万全な調子に持っていくかということを考えて今日に至った。チームを勝利に導くために、本当に大きな仕事をしてくれたことは素晴らしいし、今後もそれを続けてほしいと思っている

「力さん語録」㉑は、6月11日の第21節アウェー大分戦です。高木善朗選手の2ゴールで2-1で勝利し、首位で前半戦を折り返しました👇

上の松橋力蔵監督のコトバは、「2得点の高木善朗選手の評価を」という質問に答えたものです。

攻守の要ともいえる高木選手は、2021シーズンの前半戦(1~21節)は、フル出場が12試合、途中交代が9試合と、全ての試合に出場しました。ところが今シーズンは、フル出場は3試合で途中交代が10試合、昨季はなかった途中出場が4試合、欠場が4試合ありました。

今シーズン前半の欠場は、新型ウイルスの関係によるものと思われますが、フル出場の少なさは、「チームを勝利に導くため」に、高木選手の負担を減らすというクラブ、そして松橋監督の配慮がうかがえます。

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ちなみに、シーズンを通してのデータを見ますと、2021年は、高木選手は42試合すべてに出場し、このうちフル出場は25試合もありました。トータルのプレー時間は3590時間でチーム最長。1試合平均のプレー時間は85分にもなります。

一方で今季は出場は32試合で、このうちフル出場は6試合。総プレー時間は2192時間で、1試合平均で62分です。

高木選手は昨季、相手チームから徹底的にマークされ、ファールを受けた回数もJ2で最多でした。高木選手の負担を減らすべく、クラブ今季、同じトップ下でのプレーができ、同じようにパスセンス、シュート力にも優れた伊藤涼太郎選手を獲得しました。

松橋監督のコトバからは、それだけでなく、高木選手のコンディションに注意を払いながら、途中交代の時間を昨年より早めたり、今季はなかった途中出場も行ったりしていたことがうかがえます。

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ちなみに、昨季の前半戦では途中交代は9試合あり、そののうち80分以降に交代したケースが7回あったのに対し、今季前半の途中交代10回のうち80分以降に交代したのは4回でした。

これは、高木選手に限ったことではありません。全てのポジションでコンディションや戦術的な面からローテンションしながら多くの選手を起用したことで、それぞれがよりベストな状況で試合に臨み、「全員が戦力」となったのは、今までも繰り返し書いてきたとおりです。

とかく世の中には、現場の要求に耳を傾けることなく、人の手当てもすることなく過大な要求をする組織が少なくありません。クラブ、そして松橋監督のマネジメントからは、人を大事にすることこそが生産性を上げるのだ、といったら言い過ぎでしょうか。

さて、6年ぶりのJ1に向け、どれだけ今の選手が残ってくれ、そしてどういう補強をするのか。楽しみです。

     (コメント、データは全てJリーグ公式サイトより)

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