シーズン中に書けなかった試合について、遅ればせながら振り返ってみたいと思います。今回はまず、J1残留を決めた10月21日の第30節ホーム鳥栖戦です。3連勝はならず1ー1で引き分けましたが、来年もJ1で戦えることが確定しました。
残留はチーム、選手たちにとっては最低限の目標だったといえるでしょう。でも、毎年のように残留争いを強いられていた最初のJ1時代の終盤を考えれば、ほぼそれとは無縁に、4節を残して残留を決めたことは素晴らしく、素直に喜びたいと思います。
鈴木孝司選手も試合後、残留が決まったことについて「1つでも上の順位を目標にしている。でも、素直に残留できてうれしい気持ちがあります」と心情を吐露していました。
その上で「今日みたいな試合を勝ちに持っていく力をつけないと、1ケタ(順位)だったり、上の順位には行けないので、そこを課題としてやっていきたい」と気を引き締めていました。最初のJ1時代の14年間で、年間順位が一桁だったのは4回しかありません。ぜひ実現してほしかったのですが、かないませんでした。残念でしたが、6年ぶりのJ1で10位は立派だったと思います。
まずは鳥栖戦のハイライトです👇
第30 節(10月21 日)H鳥栖△1-1
(9勝10分け11敗・勝ち点37、得失ー6 11位)
得点 鈴木 孝司(45+4分=PK)③、小野 裕二(45+5分)
シュート10ー8 CK4-3 FK11-10
警告 舞行龍ジェームズ(63分)②
入場者数 17,555人 雨 14.5℃ 13:03KO
鳥栖さんの同点ゴールを決めた小野裕司選手は、来季アルビに完全移籍加入することが12月8日に発表されました(サガン鳥栖から 小野 裕二 選手 完全移籍加入のお知らせ – アルビレックス新潟 公式サイト|ALBIREX NIIGATA OFFICIAL WEBSITE)
鳥栖で10番を背負い、今シーズンはリーグ戦28試合で9ゴール。松橋力蔵監督の教え子で、アルビには星雄次選手や高木善朗選手、鈴木孝司選手ら知り合いも多いというだけに、チームにもすぐになじんでくれるでしょう。
小野選手は、この試合後「お互いやりたいことをやれた時間と、やれなかった時間が出た試合かなと思います。体感としては、相手のほうがビルドアップがうまかった。もっと自分たちも、相手がプレスに来たときにしっかり背後からはがしていけるようなチームになっていかないといけないと思います」と語っています。
モバアルℤの独占インタビュー👇では、アルビのサッカーについてや新潟への思いも熱く語ってくれています。ぜひご覧ください。期待大ですね。開幕が楽しみです。
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実はまだ一回も喋ってなくて…🧐
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— アルビレックス新潟 (@albirex_pr) December 11, 2023
さて、試合です。
この日のスタメンは前節から5人が入れ替わりました👇
📢#アルビレックス新潟 スタメン発表🔥#明治安田生命 #J1 リーグ第30節
🆚#サガン鳥栖GK #小島亨介
DF #藤原奏哉 #舞行龍ジェームズ #渡邊泰基 #新井直人
MF #松田詠太郎 #秋山裕紀 #高宇洋 #太田修介
FW #高木善朗 #鈴木孝司#DAZN ⬇️https://t.co/cQUPB9H5AP #albirex pic.twitter.com/D0jxbbHomA— アルビレックス新潟 (@albirex_pr) October 21, 2023
太田選手の先発出場は第10節のアウェーFC東京戦以来、実に20試合ぶりでした。センターバックの舞行龍選手と泰基選手、サイドバックの藤原選手、右サイドハーフの松田選手が2試合ぶりのスタメン、新井選手が左サイドバックに入って2試合連続の先発でした。
交代出場は以下の通りでした。
ダニーロ ゴメス(松田 詠太郎 )74分
星 雄次( 秋山 裕紀)74分
小見 洋太(高木 善朗 )83分
谷口 海斗(鈴木 孝司)83分
長谷川 巧( 太田 修介 )87分
ダニーロ ゴメス選手は11試合ぶり、谷口選手は10試合ぶりに出場を果たしました。
大中祐二さんはこの試合のレビューを「拮抗したバトルの末に、J1残留をつかみ取る」と題してニイガタフットボールプレスに書いていました👇
「拮抗したバトルの末に、J1残留をつかみ取る」【レビュー】~明治安田生命J1リーグ第30節vsサガン鳥栖~ https://t.co/rLcM2nGurY#albirex #アルビレックス新潟 #NFP
— ニイガタフットボールプレス (@niigatafootball) October 22, 2023
有料コンテンツですが、一文だけ紹介させていただきます。
「互いにコンパクトな陣形を保ち、できるだけ前でボールを奪いたい。しかも切り替えが素早く、強度と練度の高さと相まって、試合序盤からオープンと見まがう激しい攻防が繰り広げられた。けれどもそれは、コントロールを度外視した決戦モードとは真逆で、『やりたいことを思うようにやれないが、相手がやりたいこともやらせない』という、緊張感あふれる攻防そのものだった」
この試合を的確に表現しているように思います。大中さん、さすがです。
まさに緊張感あふれる試合は、0ー0で折り返しかな、と思われた前半のアディショナルタイムに動きます。右サイドからの松田選手のクロスが相手選手の手に当たってPKとなり、これを鈴木選手が決めて先制しました。
この試合、たびたびクロスを上げて好機を演出していた松田選手は、「相手が前から来るときにすごく背後が空いていて、そこで(秋山)裕紀くんやいろいろな選手からすごく良いボールが入ってきたので、自分も良いリズムができて、クロスまで行けるシーンができたと思います」と試合を振り返っています。
そしてPKにつながったクロスについては、以下のように語っています。
「あれがハンドじゃなくて、そのままアシストになるようにならないといけない。そういうシーンは何度かあったので、自分がもっと結果に絡むことをこの試合で見せつけられなかったのは反省、課題です」
残り4試合については「得点やアシストという形でチームに貢献することが自分の役割だと思いますし、そうすることで自分自身ももっともっと上に行けると思うので、日頃から突き詰めていきたい」と語っていました。結果的に残り4試合のうち3試合で先発しますが、得点はありませんでした。しかし松田選手の突破は見ていてワクワクします。来季も見たい。完全移籍してほしいです。
先制直後に小野選手に同点ゴールを決められました。松橋力蔵監督は「非常にもったいないというか、残念な結果でもありましたが、勝点1が取れたことは良かったのかなと思います」と語っていますが、まさにもったいなかったですね。
松橋監督は、試合内容については「前半は少しゴール前のところの攻撃が単調になってしまった。後半も伝えてはいたものの、どうしてもクロスからの攻撃が多くなっている」とし、次のように語っています。
「そこは選手のジャッジに任せているが、僕としてはもう少しコレクティブな関係性を十分作れるスペースはあったので、そこを冷静にできることによって攻撃の厚みができる。それにより2次、3次攻撃につなげられると、よりゴール前の精度は迫力もあり、怖さもあり、観ている人たちにも、『危険なところに入っていけるな』という印象を持ってもらえたかもしれない。そこは次もトライしていきたい」
結果的に9戦負けなしでシーズンを終え、この試合以後の最後の4試合は無失点で終えましたが、得点は計2点しか奪えませんでした。来季も継続して、「コレクティブな関係性」を十分つくって、「2次、3次攻撃につなげ」、「ゴール前の精度は迫力もあり、怖さもあり、観ている人たちにも、『危険なところに入っていけるな』という印象を持つ」ようなサッカーにトライし続け、磨き上げて行ってほしいと思います。
最後にモバアルZの「Inside of ALBIREX」を貼っておきます。こちらも、ぜひご覧になってください。
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試合の裏側は #モバアルZ でhttps://t.co/POOma5w2Ul#albirex#アルビレックス新潟 pic.twitter.com/G8EqMnsA4X
— アルビレックス新潟 (@albirex_pr) October 21, 2023
(コメントはJリーグ公式サイトより)