アルビレックス新潟レディースがWEリーグカップの決勝に駒を進めました。決勝戦は10月14日(土)午後4時から、川崎市の等々力陸上競技場でサンフレッチェ広島レジーナさんと対戦します。初のタイトル獲得に期待が高まります。

今季のレディースは新指揮官に橋川和晃氏を迎え、元日本代表の川澄奈穂美選手とノジマステラ神奈川相模原から杉田亜未選手と石田千尋選手の2選手が加わりました。

一体どんなチームになるんだろうー。期待を胸に今季の開幕戦(8月27日、新潟市陸上競技場)のWEリーグカップ第1節・ちふれASエルフェン埼玉戦を見に行きましたが、4ー1の快勝発進。それもテンポよくボールが回る見ていて楽しい、また次も見たくなるようなサッカーでした(上の写真は、道上彩花選手がPKをける場面です)。

これは今季は楽しみだなと注目していたのですが、早くもリーグ戦開幕前にしてタイトルを掴むチャンスがやって来ました。

1日にあったグループステージの最終節、アウェーINAC神戸レオネッサ戦に1ー0で勝利してグループBの首位となり決勝進出が決まったのです👇

値千金のゴールは、道上彩花選手がヘッドで決めました。道上選手は開幕戦ではハットトリックを記録していてこれで4得点目と、得点ランキングトップです。決勝戦でも決めてくれることでしょう。

そして、道上選手のゴールをアシストしたのが川澄選手でした。
中盤でセンターバックの三浦紗津紀選手が相手ボールをカット、上尾野辺めぐみ選手を経由して右サイドの川澄選手にボールがわたると、タイミングを見計らって中央へのドンピシャのクロスを送りました。

さすがの川澄さんです。川澄さんといえば攻撃的な選手というイメージを持っていたのですが、開幕戦を見ていて運動量の豊富さと守備意識の高さに驚かされました。試合の流れを見ながらバランスを取り、周りの選手を生かすプレーが印象的でした。

川澄さんの素晴らしさは、プレーだけではありません。自らSNSなどで積極的に発信し、テレビなどにも多く出演されています。たくさんの人に女子サッカー、WEリーグを知ってもらいたい、サッカーに親しんでほしいという強い思いが伝わってきます。

INAC神戸戦後のアルビレックス新潟レディースの公式サイトの選手コメントでは、「カップ戦5試合を終えて、チームの雰囲気はいかがですか」という問いに次のように答えています。

「加入してすごく雰囲気の良いチームだとすぐに感じました。その雰囲気の良さをしっかり勝ちにつなげることができています。ただの雰囲気の良いチームではなく、その雰囲気で勝てる強いチームにしていきたいと感じましたし、それができるポテンシャルがあるチームだと思っています」

さらには、「合流して2ヶ月ですが、新潟の印象も教えてください」という質問には、「新潟のまち自体がアルビレックス新潟に対する熱量が高いと感じます。車で移動していてものぼり旗やフラッグがあったり、アルビレックス新潟のラッピングされたゴミ収集車が走っていたりとファンサポーターが多いです。Jリーグの男子チームに対する熱が強いのもありますが、レディースチームも繋げていくことができると思っていますので、引き続き頑張りたいと思います」と答えています。

レディースの山本英明社長は、川澄選手の存在について「大きな刺激と成長する機会をもたらしてくれています」とツイートしていました👇

昨シーズンはリーグ戦で11チーム中の10位と苦しみました。しかし今季は新監督となり、川澄さんが若手を中心とした選手たちに大きな刺激を与え、「雰囲気が良く、勝てる強いチーム」へと成長を続けています。カップ戦の決勝、11月11日からのリーグ戦が楽しみで仕方がありません。

そして、川澄さんといえば上尾野辺選手です。もうおなじみとなった、幼なじみの加入についての上尾野邊選手のコメントです👇

上尾野辺さんが引用リツイートしている川澄さんのツイートにあるブログでは、川澄さんは上尾野辺さんについて、以下のように綴っています。

「アルビレックス新潟レディースのレジェンド・上尾野辺めぐみとは小2から高3まで同じチームでプレー、その後日本代表として共にW杯優勝などを経験しました。
なでしこリーグではめぐがアルビ、私がINACとして何度も対戦してきました。
皇后杯では4度決勝で対戦し、4回ともINACが勝ちました。
その時の悔しいめぐを見ているので、めぐにアルビでタイトルを取ってほしいという気持ちが人一倍強いです。
これからは同じチームなので、思いを形にできるようにチームと一丸となって頑張ります」

めぐさんのために、川澄さんのために、チーム・スタッフのために、そして新潟のために、「新潟にタイトルを!」。14日は私も応援に行く予定です。スタジアムをオレンジに色に染めて、「アイシテルニイガタ」を選手たちと一緒に歌いましょう!

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