この街にアルビのある日常が戻ってきました。それも、6年ぶりのJ1、そして収容制限がなく、全エリアで声出し応援ができるようになりました。

J1に復帰して初めて迎えたホーム開幕戦は、2万5468人が訪れ、アルビレックス新潟のホーム通算入場者数が1000万人を突破するという記念の試合ともなりました。

1000万人超えは、浦和レッズさん、横浜Fマリノスさんに続いて3チーム目だそうです。J2参入の1999年から約25年で、県人口の4倍以上に当たる入場者を数えたのです。

446試合目での達成だそうです。その一つひとつにドラマがあったことでしょう。勝利や昇格、奇跡の残留に沸き、力をもらいました。一方で、悔しい敗戦や降格に泣くこともありました。

そんな喜怒哀楽も、この街にアルビがあるからこそ味わうことができます。私にとってアルビは生活の一部であり、新潟の誇りであり宝物だと思っています。

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これからも多くの方に、スタジアムに訪れてほしいと願います。そしてチームには、タイトルを獲ってもらって、私たちを、新潟をもっともと元気にしてほしい。

かつては、「いつか」と思っていたタイトルも、夢物語ではなくなっているように感じています。選手たちの何人かは、今季の目標に「タイトル」を掲げています(#308 6年ぶりのJ1 あす18日キックオフ! | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)参照)。

リーグ戦は3試合を1勝2分けと、まずまずのスタートを切りました。8日にはルヴァンカップも始まります。新たな歴史をつくりましょう!

さて、試合です。今シーズン初めて先制されましたが、前半のうちに逆転に成功します。しかし試合終盤に追いつかれてしまいました👇

第3節(3月4日)H札幌△2ー2
  (1勝2分け・勝ち点5、得失+1 7位)

得点 青木亮太(17分) 伊藤涼太郎(21分)① 太田修介(45+1分)②  浅野裕也(79分)

シュート12ー16  CK7-6  FK17-8

入場者数 25,468人   11.3℃  晴

この試合は、「勝てる試合だった」とも、「勝ち点1を拾った」ともいえるのではないでしょうが。記念となる試合に勝てなかった、一度は逆転しながら追いつかれたという悔しさはあります。でも私は、3試合続けて2得点し、開幕から負けなし、ということを評価したいと思います。

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立ち上がりから圧力をかけられ、自分たちのリズムがなかなか出せなった中で、2つのゴールを奪いました。後半も主導権を握られましたが、決定機を何度か築きました。そこで決めていれば、勝てていたかもしれません。

ただ、そうはなりませんでした。パスがカットされ、ボールを保持している選手が奪われるというシーンが少なくありませんでした。J1の一つ一つの精度の高さ、強さ、スピードの違いを、改めて見せられた試合でもありました。

松橋力蔵監督は試合後、次のように語っています。

「細かいところを改善したり、修正したりは尽きない話。毎日毎日、追求していく。自分たちの良いものをどこまで高みに持っていくかにトライしているので、結果に関して落ち込む時間帯はあるんですけど、僕は非常に良いタフなゲームをやってくれたと思います」。期待しましょう。

アルビの先発メンバーは前節から3人代わりました。

これまでベンチにも入っていなかった、渡邊泰基選手が左サイドバックでJ1デビューを果たしました。センターバックには舞行龍ジェームズ選手恥入り、ボランチの一角は島田譲選手でした。

堀米悠斗選手については、クラブから「サンフレッチェ広島戦で負傷し、右ヒラメ筋損傷。全治は受傷後3週間と診断されました」とのリリースがありました。焦ることなく万全な状態で戻ってほしいと思います。札幌戦では千葉選手が前半途中で負傷退場してしまいました。軽症であることを祈ります。

試合は前半17分に札幌さんに先制されましたが、4分後に追いつきます。決めたのは、伊藤涼太郎選手です👇

起点は舞行龍選手でした。自陣右サイド深くからのパスを送ると、センターサークル内で鈴木孝司選手が受け、左サイドの三戸舜介選手へと展開します。三戸選手はドリブルで進み、中に切り込んでいくと伊藤選手にパスを送るのですが、この後が圧巻です。

オシャレなトラップで利き足の右足の足元にボールを置くと、右サイドへパスを出すようなモーションからシュートを放ちました。スピードのあるボールは相手ディフェンスの間を抜け、ゴール左に突き刺さりました。

伊藤選手にパスを出してから右サイドに走って相手の注意を引き付けた三戸選手の動きといい、そしてすぐに追いついたことといい、素晴らしかったですね。

さらには、前半のアディショナルタイム1分、太田修介選手の2試合連続となるゴールで逆転します👇

敵陣右サイドで得たフリーキックからの得点でした。伊藤選手が蹴ったボールは、中央で藤原奏哉選手が頭で後ろにすらすと逆サイドへ。走り込んだ太田選手が、角度のないところから左足で決めました。

太田選手は出場2試合で2ゴール、1アシストです。聞き足は右足だそうですが、ここまでの得点とアシストはすべて左足でした。きっと、左足でも右足と同じくらいに蹴れるように、練習を重ねてこられたのでしょう。

試合後は「結果という部分に関しては、連続ゴールを取れていますけど、まだまだもっと違いを見せることが必要だと思うので、全然満足していない。徐々に右肩上がりになって、結果もついていくようになっていきたいと思います」と語っています。リーグ戦での連続ゴール数、伸ばしてほしいですね。

そして、この試合のスタッツです👇

前節の広島戦に続き、ボール保持率、シュート数、枠内シュート数、パス成功数とも上回れてしまいました。

シュート数は、Jリーグの公式記録では12ー16、前節の広島戦は7ー22、開幕節のC大阪戦は10ー10となっています。今節は最多のシュートを放っていますが、被シュート数は開幕戦から10ー22ー16と、1試合平均で16と多いのが気になります。

小島亨介選手の毎試合の好セーブや、一丸となった守備でしのいでいますが、リーグ戦では今後、攻撃力の高いチームとの闘いが控えています。1戦ごとに対策し、修正して進化し続けてほしいと思います。

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次の試合は8日にアウェーでルヴァンカップの福岡戦です。その中2日後には、ホームでリーグ戦第4節の川崎フロンターレ戦があります。

リーグ戦を3日後に控えるルヴァンカップは、メンバーを大幅に入れ替えて若手中心で行くのでしょうか。そしてリーグ戦で戦う川崎さんは、去年2位で4度J1チャンピオンに輝いている強豪です。

1999年から2003年までの先のJ2時代は、川崎さんは”良きライバル”と思っていました。ところが、その後どんどん先に行かれてしまいました。どこまで近づけたのか、6年ぶりの試合で確かめ、追いつき追い越すための自信を掴む。そんな試合になればいいなと願っています。

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