J1でも十分にやれる! 
これまで築き上げてきたサッカーを存分に発揮しました。選手もサポーターも確かな手応えをつかみ、自信を得た一戦ではなかったでしょうか。高みを目指し、”新潟旋風”を巻き起こしましょう。

アルビレックス新潟はJ1第1節の18日、アウェーでセレッソ大阪さんと対戦し、2ー2で引き分けました。

第1節(2月18日)A・C大阪△2ー2
  (1分け・勝ち点1、得失0 7位タイ)


得点 谷口海斗(22分)①  為田大貴(28分) 奧埜博亮(75分) 千葉和彦(80分)①

シュート10ー10  CK5-6  FK5-10

先制し、一時は逆転されたものの追いついての引き分けです。6年ぶりのJ1での初戦、それも昨シーズン5位の相手に主導権を握る攻撃的なサッカーを貫きました。勝てなかった悔しさはありますが、好スタートを切ったと言っていいでしょう。

先発は全員が昨季もプレーした選手で、新加入選手4人のうちベンチ入りしたのは新井直人選手だけでした。

交代出場
鈴木 孝司(谷口 海斗)66分
松田 詠太郎(小見 洋太)66分
秋山 裕紀(藤原 奏哉)77分
新井 直人( 島田 譲)77分
トーマス デン( 堀米 悠斗)86分

三戸舜介選手と小見洋太選手の20歳の”コミト”コンビが2列目の右左に入りました。これは、3-0で勝利した昨季の17節ホーム横浜FC戦とほぼ同じ先発メンバーでした。

松橋力蔵監督は、選手の調子や相手を分析した上で最良のメンバーを選んだとは思うのですが、開幕戦は昨年のメンバー主体でやりたいという気持ちがあったのではという気がします。

松橋さんは試合後には「J1で自分たちのやりたいことができた?」という質問に、次のように答えています。

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「去年から、J1のステージJ2のステージというくくりではまったく考えていなかった。去年できて今年できないとか、もちろんレベルが高くなる。上に行くほどそういうのはあると思いますが、自分たちの目線をそこに合わせるのではなく、われわれの一番の高みを見据えながらやっている」

J1という舞台は「レベルが高くなる」けれど、われわれは去年から「一番の高みを見据えながらやっている」。その去年のメンバーで十分やれるという自信がうかがえます。開幕戦は、新井選手が途中出場しましたが、まずは昨年のメンバー中心でやりたい。そんな思いがあったのではないでしょうか。

松橋さんは、上のコメントに続き、「そういう中で、自分たちのやりたいこと、スタイルは発揮できましたし、逆にペースを乱すときは自分たちのエラーから発生する。ここはもうずっと命題で、突き詰めないといけないと思います」と語っています。

「自分たちのやりたいこと、スタイルは発揮できた」。手応えは十分です。ただ、「自分たちのエラー」が発生すると、自分たちのペースを乱すという課題も見せつけられました。

堀米悠斗キャプテンも「手応えと課題が出た開幕戦でした」とツイートしていました。

キーパーからビルドアップし、少ないタッチでボールを回し相手を揺さぶり、好機を築きました。縦に速い攻撃も織り交ぜ、縦パスも多く入りました。去年と何ら変わらない戦いぶりで、見ていて楽しいサッカーでした。

でも、やはりJ1のレベルは高い。クロスやシュートの正確さ、速さ。こちらの判断が少しでも遅れるとボールを奪われたり、パスもカットされたりする…。でも、堀米キャプテンは「このチームならこの舞台で必ず成長できる」と心強いです。去年も成長し続けてきたチームです。期待しましょう。

それにしても、谷口海斗選手の先制ゴール見事でしたね👇

「カウンターで伊藤 涼太郎が持ったときに、出してくれると思った。スペースもありましたし、あとは思い切り足を振った。相手の股が見えたので、思い切り振り抜いて決められたので良かったです」

股抜き、狙ったんですね。抑えのきいたパンチ力あるシュート、痺れました。J3からキャリアをスタートした選手が、J1デビュー戦でゴールを決めるなんて、もう涙です。園長、これからもゴール量産してくださいね。

千葉和彦選手の同点ゴール、さすがです👇

新潟に復帰した2021年は開幕戦で先制ゴールを決めていますが、今度はJ1への復帰戦で貴重な同点ゴールです。ともにCKからのヘディングシュートです。千葉選手は、この試合がJ1通算で350試合目の出場でした。もってますね。

その千葉選手、試合後のインタビューでは「新潟のスタイルを表現できたと思うが、突き詰めたいのは」という問いに、次のように答えています。

「やっぱり精度ですね。この舞台では、今まで通っていたパスだったり、ボールを取れていた寄せだったり、入っていたゴールっていうのがなかなか枠にいかなかったり、通らなかったりする。その中で、自分たち個人の精度を高めていくことでしか、戦術も上がっていかないと僕は思っているので。そこを高めることが、チームを引き上げる要因になると間違いなく思っています」

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さすが、広島で3度の優勝を経験しているベテランらしい言葉ですね。こういう選手がチームにいる心強さを改めて感じます。次節は、その千葉選手の古巣・広島が相手です。

昨季リーグ戦3位でルヴァンカップ覇者に対し、開幕戦で手応えをつかんだチームは、精度を高め果敢に挑んでくれることでしょう。次はどんなメンバーで臨むのでしょうか。攻撃にアクセントを加えてくれる太田修介選手や、19日の練習試合でゴールを決めたグスタボ・ネスカウ選手らの起用はあるのか。楽しみです。

      (コメントはJリーグ公式サイトより)

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