長く試合をすればこういうときも必ずある。まだ3節終わって3分。勝点3を常に目指すことはブレずにやっていきたい中でも、勝点を落とすことはなかったし、前節同様先にとられたことは課題。最後まであきらめない姿勢を見せてくれた。そういうところは評価しています。
「力さん語録」③は、3月5日の第3節・ホーム開幕戦です。レノファ山口さんと1ー1で引き分け、開幕から3戦連続ドローとなりました。後半13分に先制されますが、後半32分に本間至恩選手の今季初ゴールで追いつきまた。👇
「長く試合をすればこういうときも必ずある」ー。松橋力蔵監督のこの言葉には、どういう意味が込められているのでしょうか。
これに続く「まだ3節終わって3分。勝点3を常に目指すことはブレずにやっていきたい中でも、勝点を落とすことはなかった」という言葉に表れているように思います。
リーグ戦は42試合あり、8ケ月間にわたる長丁場です。思い通りにいかない時期は必ずあるでしょう。開幕から3連続で引き分けだけど、「勝ち点3を常に目指す」サッカーをブレずにやっていこう。そういう意志の強さが伝わってきます。
この試合に関しては、攻撃面では「もう少し前から積極的にいきたいところ、相手の立ち位置によってなかなか前に押し出せなかった」と分析しながらも、「良いときには押し出して相手のミスも含め、そこから奪って攻撃につなげるシーンもいくつかありました」と、それなりの手ごたえを得ていたからでしょう。
「最後は決定的なところで決められずに終わってしまった」と、決定力に言及しています。しかし、これは試合を重ねるごとに、解決していくだろうという自信があったのではないでしょうか。
高知キャンプが10日間休止されたことで、そこの部分まで突き詰めてトレーニングできず、開幕前にトレーニングゲームもできなかったからです。試合を重ねるごとに「決めきれる」強さを見せてくれるようになるのは、皆さんご存知の通りです。
一方で、失点は2試合続けて先制を許しています。ただ、開幕から3試合で3失点です。決して多い失点数とは言えないでしょう。
失点に関しての言及は「前節同様先にとられたことは課題」という一言だけです(ほかで話していたのかもしれませんが…)。それに続けて「最後まであきらめない姿勢を見せてくれた。そういうところは評価しています。」と話すのが、力さんらしいのではないでしょうか。
とかく、失敗を「何やってるんだ」と叱責しがちです。しかし、力さんは、失点という”ミス”は責めない。追いついたという”成功”を褒め、今度は逆転できるように互いに成長していこう呼びかける。素晴らしいリーダーと感じます。
サッカーにはミスがつきものだといわれます。この日の試合後会見で松橋監督は「今日は入りから少し消極的な感じだった」と語っています。ここには、「ミスを恐れずに、積極的にチャレンジしていこう」というメッセージが込められているように思います。まさに、理想の上司像といえるのではないでしょうか。
ちなみに、当ブログでは#12で、「サッカーはミスだらけのスポーツ」だという、ドイツの経営コンサルタント、ラインハルト・k・スプレンガ―氏の著書「勝利を求めず勝利する―欧州サッカーに学ぶ43の行動哲学」(英治出版)をご紹介しています👇
#12 「勝利を求めず勝利する」―私がアルビを応援するワケ | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)
そこには、「最大のミスとは、ミスを恐れること」。失敗に過剰反応するようになると「リスクをとることも決断することもしなくなる」。といったコトバを紹介しています。よろしければ、お時間のある時にでも読んでみてください。
(松橋監督のコメントは、Jリーグ公式サイトより引用)
この試合の「アルビの『コトバ』」は、こちらです👇
#155 ホーム開幕戦はドロー アルビの「コトバ」③ 1ー1山口 | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)