アルビレックス新潟のサッカーはイニシアチブを持って、自分たちがボールと主導権を握った中でのサッカーですが、キャプテン堀米(悠斗)も言っていましたが、『良いサッカーだった』というのはもう聞き飽きたと」

アルビレックス新潟は、第40節のホーム仙台戦で勝利し、J1昇格を決めました。チームを率いるのは就任1年目の松橋力蔵監督です。アルベルト前監督が築いた「主導権を握る攻撃的なサッカー」に、さらに「前への意識」を強め、6年ぶりのJ1復帰に導きました。

選手たちから「力さん」と親しまれ、信頼も厚い、新潟県内では「上司にしたいナンバーワン」との声も聞かれるほどの指揮官の、試合後コメントを紹介する「力さん語録」を始めます。松橋さんのサッカー哲学、指導法などを浮かび上がらせたいと思います。

「語録」は、Jリーグ公式サイトにある、各節の試合終了後コメントから取り上げます。上にあるコトバは、開幕戦のアウェー仙台戦(△0ー0)後のものです。

試合は、終始主導権を握りながらもスコアレスドローに終わりました👇

「『良いサッカーだった』というのは聞き飽きた」というのは、皆さんもご存知の通り、アルベルト監督時代の2年間は、ボールも人も動く主導権を握る見ていてワクワクするサッカーができていましたが、結果は次の通りだったからです。

2020年は、14勝15分け13敗の勝ち点57で11位。総得点は55、総失点55。
2021年は、18勝14分け10敗の勝ち点68で6位。総得点は61、総失点40。

ちなみに今季は40節終了時で、24勝9分け7敗の勝ち点81で首位。総得点が71で、総失点は33です。

開幕戦後のコトバからは、今季は「良いサッカーだった」で終わるのではなく、「良いサッカーで勝ちきる」という、強い意志が読み取れます。結果、今季は2試合を残しながら、昨シーズンに比べて得点が大幅に増え、引き分けが減り、勝利数・勝ち点とも多くなっています。

「有言実行」。アルベルトさんが築いた大きな財産があったとはいえ、就任初シーズンで昇格へと導くなんて凄いです。このまま優勝へと突き進んでくれるでしょう。

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開幕戦に戻ります。松橋監督は、上のコトバに続いて「結果、そういうことになってしまったと思います。また次に向けてしっかりと頑張っていきたいと思います」と語っています。勝てなかった悔しさが強くにじんでいます。

アルビは、新型ウイルスの影響で高知キャンプが10日間休止されました。松橋監督は「今日、初戦を迎えるにあたって、さまざまな方にご尽力をいただきながら開幕を迎えられたことに非常に感謝しています」と、まず関係者への感謝の言葉を口にしています。ホント、気遣いの出来る方ですね。

キャンプの計画が大幅に狂い、自らも大変なご苦労があったに違いありません。しかし、自身の事には触れず、「選手も与えられた時間の中で、しっかりと今日に向けて準備してきたことがパフォーマンスとしては現れていたと思います」と、選手たちを称えていました。

昨シーズンは、終盤に失速して6位に終わってしまいました。この反省を踏まえ、シーズン通して戦えるチームへ、多くの選手を起用しながら、試合ごとに成長し続けます。キャンプの出遅れで序盤は苦しみましたが、その後はみなさんご存知の通り快進撃が始まります。

松橋監督の就任会見の動画があったので、貼っておきます👇

この試合の「アルビの『コトバ』」は、こちらです👇
#153 アルビの「コトバ」①第1節(A仙台0ー0) | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)

15日のアウェー東京V戦に勝てば優勝決定ですね。最終節に優勝決定なら劇的なんでしょうが、今のアルビは勝ちしか見えません。15日に決めちゃいましょう。私も、急きょ参戦することにしました。声出しエリアではありませんが、力の限り応援します。

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