6年ぶりにJ1に復帰できます。そして残り2試合を連勝すれば、確実に優勝も決まります。J1で戦えるチームへ向け、まずJ2チャンピオンとして戻れるよう、全力で戦いましょう。
アルビレックス新潟はJ2第40節の8日、デンカビッグスワンでベガルタ仙台さんに3ー0で勝利し、J1昇格を決めました。さらに、9日の試合で2位の横浜FCさんが敗れたため勝ち点差が4となったため、アルビが次節15日のアウェー東京V戦に勝てば優勝が決まります。
私はきょうは、昨日の余韻に浸りながら、J1時代や降格が決まってしまった時のことなどを、のんびり振り返るなどしました。
J2降格が決まったのは2017年11月18日でした。ホームで勝ち、2連勝したのに、残留はかないませんでした。私は、勤めていた地方新聞社の翌日の1面コラムを、次のように締めくくりました。
「1年でのJ1返り咲きへ向けて歩みだそう。ここ数試合の粘りは見事だった。それに上積みして、J1で十分に戦えるチームへと成長したい。”もし”あの時に降格していなかったらこんなに強くなれていただろうか。そう思える日がきっとくる」
思い返せば、前回の昇格からのJ1時代はなかなか勝てない試合も多く、悔しい思い、つらい思いを多くしました。そして降格してからも、まさか戻るまで5年も要すとは思ってもいませんでした。
J1時代を振り返るために、えのきどいちろうさんが新潟日報に書かれていたコラム「新潟レッツゴー!」を読み返しました。特に「『弱きを助け』卒業を」という私の心に刻まれている回を、改めて読みたかったからです👇
それは、2014年10月28日付けで、J1で11年目、柳下正明監督3年目(1年目はシーズン途中から就任)です。えのきどさんは、アルビは上位に強く、下位にからっきし弱い、つくづく不思議なチームだとし、「『弱きを助け強きをくじく』芸風として、ほぼ定着していますね」と書いています。
その上で、最後をこうまとめています。
「そろそろ『弱きを助け』なくていいんじゃないの。
たぶんその目標に向かってかじを切ったのが今年のポゼッション(ボールを支配し主導権を握る)志向なのだ。まだまだ不徹底で『引いて守る甲府』は崩せない。いつか『弱きも強きもくじきまくり』と言われる日がくるだろうか。」
この、「ボールを支配し、主導権を握る」サッカーは、その後も試みられましたが、なかなかうまくいきませんでした。しかしクラブは2020年、アルベルト監督を招聘し、それに向けて本格的にかじをきりました。
アルベルト監督の2年間では昇格はつかめませんでした。しかしことしは、その指導を受け、築き上げているサッカーに自信と魅力を感じた選手のほぼ全員がチームに残ってくれました。毎年のように主力選手が移籍していたこれまでからすれば、信じられないことです。
そして、新たに指揮を執った松橋力蔵監督は、アルベルト監督の築いた強固な土台の上に、さら前への意識を高め、見ていてワクワクするサッカーを見せてくれました。選手たちの自主性、意見を尊重し、練習での調子を見ながら積極的に試合に起用し、誰が出ても高いレベルでのゲームができる、まさに「全員が主力」のチームを築き上げてくれました。
そして、2試合を残してJ1への切符を手にしてくれました。しかし、チームの目標は「J1で戦えるチームになる」ことです。
昨日のブログ(#224 J1昇格! おめでとう ありがとう H仙台3ー0 | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com))でも紹介した、伊藤涼太郎選手の試合後インタビューで、伊藤選手は「来年に向け、まだまだ足りないことはいっぱい」と語っていました👇
堀米悠斗キャプテンも試合後のDAZNさんのインタビューで、「全員がやっぱりレベルアップしないとJ1では戦えないと思うので、(中略)今までと変わらず自分たちの成長ということに目を向けていきたい」と話していました。他の選手たちも口々に、今後2試合は優勝を、さらにはその先を目指して全力で戦うことを誓っていました。
私たちも残り2試合、来年を見据えさらなる成長を期す選手たちを、精いっぱい後押ししましょう。
昨日のブログで、試合のことに関しては「明日にでも」と書きましたが、もうみなさんいろいろ読んだり、見たりしたと思いますので、書きません。お詫び代わりに、下にいくつかの動画(みなさんすでに見られたでしょうが…)を埋め込んで、終わりにします。