とても悔しい敗戦です。でも、決して悲観することなどありません。
苦境の中で、若い力が可能性を示してくれました。敗戦の悔しさを胸に、チームはさらにステップアップしてくれるに違いありません。次はホームでの連勝を伸ばしましょう。
アルビレックス新潟は15日、アウェーでFC町田ゼルビアと対戦し1ー2で敗れました。
順位は3位に落ちてしまいましたが、首位との勝ち点差は3です。切り替えて、前に進みましょう。
5人が新型ウイルス陽性と診断され、苦しい状況下での試合でしたが、松橋力蔵監督が話すように「試合の入りは良かった」と思います。
しかし、前半4分、相手選手にユニホームを掴まれながらも中央をドリブル突破した三戸舜介選手が、ペナルティーアーク付近で後ろから倒されたにもかかわらずカードが出るどころかファールさえ取ってもらえませんでした(あまり判定に対しては言いたくはないのですが、今回だけは許してください)。
18分には堀米悠斗選手のクロスを星雄次選手がフリーで合わせましたが、相手GKにファインセーブされてしまいます。すると29分、町田の山口 一真選手に35メートルほどのフリーキックを直接決められてしまいました。これは痛かったですね。相手をほめるしかないです。
後半も立ち上がりに失点しましたが、誰ひとりとして勝利を諦めていませんでした。
アディショナルタイムに鈴木孝司選手が、自ら得たPKを決めます。
後半30分に投入された鈴木選手は、けがから復帰した試合で得点を決めました。
「準備期間にいろいろなアクシデントがある中で、久しぶりに出る選手や初めて出場する選手がいましたが、みんながチャンスだと思っていました。そうしたエネルギーやパワーを勝点に結びつけられずにとても悔しいです」と話しています。
頼もしい選手が復活し、さらには若手選手も躍動しました。
今後を考えると、とても大きいですね。
高卒2年目の小見洋太選手は、後半30分に途中出場すると果敢に相手の裏を狙ったり、テンポよくパスをつないだりしました。
「丁寧にやるところと大胆に行くところという使い分けは、今日の試合ではできていたと思う」(モバゼコ)と、本人も手ごたえを感じたのではないでしょうか。
そして高卒ルーキーの吉田陣平選手がデビューを果たしました。
後半36分に星選手に代わってボランチに入ると、鈴木選手へロングパスを送るなど、デビュー戦とは思えない落ち着きぶりでした。
本人は次のように話しています。
「試合展開を変えたかったのですが、それができませんでした。アシストや得点でチームを救えるプレーをしたかったです。こうしてJデビューを果たすことができたので、先発を取れるようにもっと頑張っていきたいです」。もっともっとプレーをみたいですね。
ボランチで先発した星選手も
「もっといいボールの動かし方ができたのではないかと思っている」(モバゼコ)とコメントしています。こちらも、次からも楽しみです。
アレクサンドレゲデス選手の惜しいシュートもありました。
出場機会を増やして、どんどんシュートを打ってほしいです。
次は21日にホームで横浜FC戦の後、中3日の25日にアウェー水戸戦、さらに中3日で29日にホーム山形戦と連戦を迎えます。このうち横浜FCはアルビより一つ上の2位、山形は一試合少ない状況で暫定5位です。今度こそ、3連勝を飾りたいですね。
松橋力蔵監督は「しっかりとゲームを振り返りながら、課題になることはどこかにあるので、そこにしっかりと向き合っていきたいです。ただいつものことですが、あまりそちらに振り幅が向かないようにしていきたいです。自分たちのやってきている強みをさらにグレードアップ、ブラッシュアップしていくことのほうが大事だと私は思っています」と話しています。
期待しましょう!