9位の川崎とは勝ち点3差、そして相手は一つ下の11位で勝ち点差は1。第32節のホームFC東京戦(11月11日)は、2度目の連勝を飾って一桁順位へ迫りたいところでしたが、0ー0で引き分けました。

それでも7戦負けなしとしました。シュート数はアルビの13本に対してFC東京は5本でした。何より見ていてワクワクするナイスゲームでした。

「得点を奪えなかったので、ちょっとモヤモヤ感は残りました。ただ、自分たちのやっていることはある程度表現できた部分もありましたし、もちろん修正しなければいけないところもありましたけど、変えることは何もないのかなと思いました」

星雄次選手は試合後、こう語っていました。「変えることは何もない」。アルビのサッカーを貫き、進化させて来年はタイトルを掴みたいですね。

まずはハイライトから👇

第32 節(11月11 日)HFC東京△0ー0
  (10勝11分け11敗・勝ち点41、得失ー5 10位)
 

シュート13ー5  CK7-3  FK13-8 

警告  星 雄次(23分)①、舞行龍ジェームズ(32分)③
    松木 玖生(44分)、小泉 慶(50分)

主審 山下良美

入場者数 23,223人 晴れ  11.9℃    14:03KO

この試合については、梅山修さんがスポニチの「梅山チェック」で、「ゴールに向かう意志の強さ見えた充実感ある試合」と題して書いておられました。未読の方は読んでみてください👇

「スコアレスではあったものの“サッカーを見た”という充実感のある試合だった」。梅山さんは、冒頭でこう記します。

そして、それは「攻守の切り替えの速さ、球際の強さ、何よりもゴールに向かう意思の強さというサッカーで最も感動する要素が互いに正面からぶつかり合う、見応えのある試合だったからだろう」といいます。まさに充実感のある、見応えのある試合でした。

松橋力蔵監督は試合後、「多くの方にスタジアムに足を運んでいただいた中、ポイント2つが足りなかった、非常に残念なゲームだったと思います」と語った後、次のように続けています。

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「選手は最後までゴールに向かって、ゴールを奪うことに執着したプレーをしっかりしてくれた。足りなかった2ポイントを加算できるようなクオリティーを、さらに追求していかなければならないと思います」

まさに「最後までゴールに向かって、ゴールを奪うことに執着したプレーをしっかりしてくれた」選手たちを称えたいと思います。

さて、この日のスタメンです👇前節から4人が入れ替わりました。

交代出場は以下の通りでした。
 57分 舞行龍ジェームズ → トーマス デン
 68分 松田 詠太郎 → 三戸 舜介
 68分 太田 修介 → 小見 洋太
 79分 星 雄次 → 秋山 裕紀
 79分 谷口 海斗 → 長倉 幹樹

先発出場は、谷口海斗選手が7月7日の第17節ホーム神戸戦以来12試合ぶり、星雄次選手は9試合ぶりでした。センターバックは3試合ぶりの出場・先発の千葉和彦選手と、2試合ぶり先発の舞行龍ジェームズ選手がコンビを組みました。

舞行龍選手と千葉選手の起用理由と評価について、松橋力蔵監督が試合後の会見で説明していましたので、少し長くなりますが引用します。

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「彼らの特長として、フィードの良さ。舞行龍ジェームズは長いボールもそうですし、前進していくドライブの良さもあり、かつ冷静に判断できる。あとは精度の高さ。チャレンジする姿勢を非常に持っている選手。相手が前から来る。相手を引き込む。両方状況に応じて守らないといけない中で、打開策、アイディアを多く持った選手」

「千葉 和彦はご存じのとおり、ここ5試合の中でフィードの成功率が非常に高い。練習の中でも高い。もちろんエラーはありますが、相手の意表を突く。彼以外の選手が彼と同じものを持っているわけではなく、彼の良さは相手のスキを突くこと。(相手が)しっかりと守っていく中でも、ちょっとしたボール1個が通るか、通らないかのところで通せる彼の能力とチャレンジ精神は、今日の相手に対してはかなりダメージを与えられると思ったので、起用しました」

当然と言えば当然なのですが、選手の特長をしっかり把握していて、さすが松橋監督だなぁと感じます。👇のスタッツの通り、千葉選手はパスをチーム最多の77本成功させていて成功率は95。1%です。

スタッツでは谷口選手のシュート5本という数字にも目が行きます。
今季はけがに苦しみ、7月7日の神戸戦後は出場がなく復帰した8月30日の天皇杯の準々決勝では鮮やかな先制点を挙げたものの負傷交代。10月21日の鳥栖戦で復帰し2試合連続で途中出場していましたが、リーグ戦では4カ月ぶりの先発でした。

「変わらずいつもどおり準備してきたので、結果を出したい思いはありました」。期するものはあったのでしょう。積極的にゴールを目指し、惜しい場面も何度かありました。「チャンスがある中で決め切れていたら、チームの結果を変えられたなという思いはあります」と語っていました。来季、躍動する姿を見たいです。

9試合ぶりのスタメンだった星選手も、攻守に効いていました。「守備で相手のカウンターの起点をつぶせていたが」という問いには、「。試合前からヤン(高 宇洋)とも、『リスク管理はしっかりしていこう』と。攻め残りもありますし、スピードやパワーのある選手がいるので、そこのケアはしっかりしようと話していました。それほどカウンターで決定的なピンチにはならなかったので、そういう意味では悪くはなかったのかなと思います」と答えています。

その上で、連続の無失点については「そうですね。そこはしっかりと継続しながら。ただ、このチームの良さは攻撃だと思うので、得点を奪い切るところは、しっかりとみんなで突き詰めていきたい」。ここでも「継続」を強調しています。

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無失点については松橋監督も「もちろん自分たちがイニシアチブを取れない状況は、必ず90分間の中である。ただ、結果として無失点というところは評価できる。1人かわされ、2人かわされ、キレイに崩され、でも最後にGK含めて得点に結びつけさせないところは結果として出ている。そこまでこないようにするため、組織として、個人としての守り方ももっと上げていく必要はありますが、非常に評価できると思います」と評価していました。

来季はメンバーも変わります。しかし「組織として、個人としての守り方ももっと上げ」て、「得点を奪い切るところは、しっかりとみんなで突き詰め」てくれることに期待です。

それにしても、小島選手はこの試合でも神でした👇

   (コメントはJリーグ公式サイトより)

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