いいポイントには入っていたんですけど、それが1つ良いところに入って、しっかり今日は押し込んで、また1つ自信になったのかなと思います。
「力さん語録」⑪は、第11節のホーム長崎戦です。J1昇格のライバルと目されたV・ファーレン長崎さんに逆転勝ちしました。それも、後半23分に先制されながらも試合をひっくり返したことは、大きな自信につながったのではないでしょうか。
先制されてから5分後、まずは藤原奏哉選手の加入2年目での初ゴールで追いつきます。するとその3分後、本間至恩選手のクロスを高木善朗選手が合わせて逆転に成功しました。高木選手の得点は、自らのJリーグ通算300試合出場を祝うかのような、素晴らしいゴールでした👇
「語録」のコトバは、同点に追いつくゴールを決めた藤原選手について語られたものです。
「初得点を決めた藤原奏哉選手について」という問いに、松橋力蔵監督は、
「非常にクレバーで、いろんな面でタフな選手です」と答えた後、
「そういう意味で結果が出て、ああいう中にチャンスはけっこうこれまでもありましたし、ちょっと僕はあまり絵は覚えていないですが、昨年の長崎戦でも同じような形でポストに当てていた。ああいうところにふっと入っていて、練習の中でもヘディングでシュートを外していたんですね」と続け、「語録」につなげています。
選手の特長をしっかりと把握し、練習での様子や昨シーズンの試合のことも覚えている。リーダーとして当然と言えば当然なのでしょうが、ここまでできるリーダーはなかなかお目にはかかれないような気がします。
さらに松橋さんが優れていると感じるのは、選手個々の個性、特長を理解した上で、型にはめることなく、それをさらに伸ばし、個人そしてチームの成長につなげようとしていることです。
組織として相手を崩すには、もちろん組織的に戦う必要があります。ただ、それだけでなく、個々の選手たちが自分の強みを生かしてチャレンジすることで、相手のスキをついて崩したり、的を絞らせない攻撃ができます。
そのためにも、どんどんチャレンジしてほしい。そのことで、味方の選手たちも互いの特長を知り、生かし、また生かされることになる。選手たちは自分で判断し、チャレンジを繰り返し、コンビネーションを高め、チームとしても進化していこうー。そんな風に言えるかもしれません。
それが端的に表れているのが、第2節のアウェー大宮戦後に、本間至恩選手について語ったコトバです。至恩選手は、この試合で2得点に絡んだのですが、「期待した効果とパフォーマンスについて」という問いに、松橋さんは次のように答えています。
「極論を言えば、『全員を抜いて、シュートを決めてほしいな』と。前半はおとなしめな感じはありましたが、後半、体力的に厳しい時間で相手も苦しくなってきたときに、ああいうプレーは相手にダメージを与えられるので、非常に良いパフォーマンスを出してくれたと思います」
こんな風にリーダーに言われたら、うれしいですよね。まさに、「上司にしたいナンバーワン」です。
さて、この日の試合に戻ります。藤原選手は「勝利した気持ちは」という問いに次のように答えています。
「そうですね、終始、新潟がボールを持って試合を進める中で、先に失点してしまって、ちょっと雰囲気が悪い中で逆転まで持っていけたことはチームとして成長しているかなと思っています」
今季初先発となった三戸舜介選手は「去年よりゴール前に現れる回数は増えているので、そこは自分の成長しているところ。あとはそこで何ができるかっていうのが課題だと思います」
選手それぞれが、個人として、チームとしての成長を実感し、自信を掴んでいることがうかがえます。
これで4月に入って4戦負けなし(3勝1分け)です。この試合から16日間で5試合というハードな5連戦が始まったのですが、強敵相手に逆転勝ちを収めて自信を深め、いろんな選手が「ゴール前に現れる回数は増え」たチームは、快進撃を続けます。
5連戦を4勝1分けとし、4月は6試合を無敗、第15節の5月8日のホーム東京ヴェルディ戦まで8試合負けなし(6勝2分け)とし、首位に立つことになります。
(コメントはJリーグ公式サイトより引用)
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