厳しい日程での強豪との3連戦、初戦は完敗となってしまいましたが、残りの2戦は追い付いての”ドロー”でした。「全員が戦力」を示し、中でも天皇杯の土壇場での早川史哉選手の同点ゴールには心揺さぶられました。

8月30日(水)にデンカビッグスワンであった天皇杯の川崎フロンターレさんとの準々決勝は、延長後半の土壇場で追いつきました。しかしPK戦は3-4で敗れ、初の準決勝進出はなりませんでした。でも、PK戦はあくまでも次に進むチームを決めるためのものであって、記録上は引き分けです。

タイトル獲得への道が閉ざされてもちろん悔しかったのですが、逞しく大きく成長したチームの姿を頼もしく感じました。先制しながら追いつかれ、延長の後半に逆転されるー。そんな流れの中で最後の最後に追いつく。このチームはもっともっと強くなれる。この経験は大きな財産となって今季の残り、そして来年に生かされる。そう強く感じました。

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天皇杯から中2日の9月2日(土)にあったリーグ戦でも浦和レッズさんにPKで先行されましたが、後半36分に試合を振り出しに戻しました。その後も攻め立て、決定的なチャンスもつくりましたが、逆転することはできませんでした。それでも、リーグ最少失点で4位だった浦和に追いつき、逆転しそうなところまで追い詰めました。選手たちには拍手を送りたいです。

松橋力蔵監督もレッズ戦後、「天皇杯準々決勝・川崎F戦から執念は見せられているが」という質問に対して、次のように答えています。

「本来であれば、勝つ中でも畳みかける執念のほうが良い。ただ、こういう難しいゲームをたくさん経験する中で、何もせずに終わるよりは、しっかり自分たちの色、自分たちの存在を示す意味でも、追いつくゲームというのは、ここ2試合、前(天皇杯準々決勝)はPKで負けてしまいましたが、そういうことも終盤戦にかけては非常に大事な要素になってくると思います。もちろんそこにいく前に、自分たちでゲームを握りながら、勝ち進んでいけるようにしていきたいと思います」

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リーグ戦は残り8試合です。アルビは現在は15位ですが、9位の川崎さんとの勝ち点差は4しかありません。逞しさを増したチームが、上位へと躍進してくれることに期待しましょう。

まずは、川崎フロンターレさんとの天皇杯の準々決勝のハイライトです👇

天皇杯準々決勝(8月30 日)H川崎2ー2(PK3-4)

得点  谷口 海斗(30分) 瀬古 樹(67分) 山田 新(108分) 早川 史哉(120+1分)

シュート16ー11  CK4-10  FK16-16

警告  車屋 紳太郎(87分)

入場者数 10,287人 晴れ 30・1℃ 19:03KO

スタメンは3日前のリーグ戦から総入れ替えでした👇

交代出場は

三戸 舜介(谷口海斗)45+5分 
ダニーロ・ゴメス(松田詠太郎)69分
高 宇洋(星雄次)69分
鈴木 孝司(田上大地)82分
堀米悠斗(グスタボ・ネスカウ)82分
千葉和彦(舞行龍 ジェームズ)101分

谷口海斗選手の先制ゴールも素晴らしかったですが、何といっても早川史哉選手の同点ゴールには涙が出そうでした👇

モバアルZの広報ダイアリーは、試合の前々日に早川選手の天皇杯にかける思いが紹介されていました👇

早川選手は今季はリーグ戦には3試合しか出場できていません。この日、キャプテンマークを巻いた早川選手のプレーからは、その自分の立ち位置を「ひっくり返す」という強い気持が伝わってきました。そして、最後の最後での同点ヘッドです。もう何も言うことはありません。

この試合、そして早川選手にについては、梅山修さんがスポーツニッポンにが書いておられたものが秀逸です。未読の方は、ぜひご覧になってください👇

天皇杯から中3日の9月2日には、ビッグスワンでリーグ戦で浦和レッズさんと対戦し1ー1で引き分けました👇

第26 節(9月2 日)H浦和△1ー1
  (7勝8け11敗・勝ち点29、得失ー9 15位)
 

得点  アレクサンダー ショルツ(38分)=PK  小見 洋太(81分)①

シュート5ー8  CK4-2  FK10-9

警告 秋山 裕紀(90+6分)③  

入場者数 27,775人 晴れ 27・6℃ 18:03KO

スタメンは前節から1人変更し、鈴木孝司選手がワントップに入りました👇

交代出場は

秋山 裕紀(島田譲)73分
三戸 舜介(高木善朗)73分
小見洋太(鈴木孝司)73分
松田詠太郎(長谷川巧)79分

浦和さんは25試合で失点は19とリーグ最少。直近の2試合はともに1-0のウノゼロで勝利していました。不運ともいえるPK判定で先制され、厳しい展開になりました。それでも、後半途中出場の小見洋太選手がやってくれました👇。J1のリーグ戦初得点おめでとう!

この場面について小見選手は「ボールが転がってきたときにはGKと1対1の状態だったので、西川(周作)選手の動きを見て、逆を取ること、枠に入れることを意識しました。ポストに当たりましたけど、結果的に決まって良かったです」と語っています。

その上で「れしい気持ちもありましたけど、まだ同点だったので、次の1点を取りにいく気持ちでした」。小見選手だけでなく、選手全員から「次の1点を獲りにいく」という強い気持が伝わってきました。

浦和戦については、大中祐二さんが「ニイガタフットボールプレス」で、日刊スポーツの小林忠さんとの感想戦を5回にわたって連載されています。初回👇は無料ですが、ぜひ購読して全部読んでみてください。とても心強く、希望が湧いてきます。

連戦での死闘を経て一段と逞しさ、総合力を増したチームが、オフを挟んでリフレッシュし、終盤戦に連勝を重ねてくれるのではないかとワクワクします。次は17日(日)にアウェーでガンバ大阪さんと対戦します。11のガンバは9位の川崎と勝ち点で並んでいます。勝てばた勝ち点差は1に迫ります。3試合ぶりの白星を飾り、勢いに乗りましょう!

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