後半に3得点を挙げての逆転勝ちです。それも、過去5年で優勝2回、準優勝2回の強豪を倒しての、5試合ぶり、ホームでは2度目の白星です。

「平日の夜にもかかわらず、普段よりも大きな声援をスタートから感じて。彼らもわれわれと同じように一緒に苦しんでいる中で、選手のこの試合に懸ける気持ち、覚悟が表現された素晴らしいゲームでしたし、皆さんの前で勝点3が取れたことを非常にうれしく思います」。松橋力蔵監督の語る通りのゲームでした。

LED照明による演出でパワーアップされた「プラネタスワン」でスタジアムはオレンジ色に燃え上がり、最高の夜となりました。さぁ、ここからです。けが人が相次いで苦しい状況で連戦は続きますが、上へ上へと駆けあがりましょう。

まずはハイライトから👇

第14 節(5月15日)H横浜FM〇3ー1
  (4勝4分け6敗・勝ち点16、得失ー4 暫定15位)
 

得点 渡辺 皓太(25分)、鈴木孝司(51分)①谷口海斗(53分)④、奥村仁(82分)①

シュート17ー13  CK6-9 FK17-13

警告 松原健(63分)

主審 福島孝一郎

入場者数 15,065人 晴れ  21.4℃      19:03KO

この日のメンバーは次の通りでした👇

スタメンは、4日前にあった浦和戦から6人が変更されました。大卒ルーキーの奥村仁選手が出場5試合目で初先発、トーマス デン選手が6試合ぶりに復帰し先発・フル出場を果たしました。星雄次選手は2試合ぶり、鈴木孝司選手は3試合ぶり、小見洋太選手は4試合ぶりのスタメン。長谷川巧選手は8試合ぶりの先発でした。

交代は、
 長谷川 巧→谷口海斗(19分)
 鈴木 孝司→稲村隼翔(78分)
 舞行龍ジェームズ→早川史哉(78分)
 星 雄次→島田譲(90+1分)
 奥村仁→遠藤凌(90+1分)

長谷川巧選手が前半19分に、ももの裏を痛めてピッチを離れてしまいました。これで4試合連続の負傷交代です。さらにはその6分後には5試合連続となる先制を許してしまいます。しかし、これで折れるようなチームではありません。

「ここ数試合を見れば、1失点で崩れなければ、ひっくり返すだけの得点をしている。そこに左右されないメンタリティーはすごく大事な部分。それは私だけに限らず選手からも出ている声でしたし、それがしっかり表現できたゲームだったと思います」と松橋監督の言葉通り、闘志あふれるプレーで攻め続け、後半の逆転劇へと繋げます。

まずは後半6分、同点ゴールを決めたのは鈴木孝司選手でした👇

相手のミスを見逃さずに、ゴール前でボールを奪って冷静に決めました。このゴール、東京ヴェルディ戦の2点目、長倉幹樹選手が相手パスをカットして決めたゴールを思い出しました。その時も右サイドハーフの小見洋太選手が、相手にサイドライン方向へのパスを許さないようにプレスをかけたことがパスミスを誘発しました。

今回はそれよりもずっと高い位置での出来事でしたが、同じように小見選手のポジショニングがよかったためパスミスが起きました。そこには伏線があったといいます。モバアルZの「広報ダイアリー」で、孝司さんが詳しく説明してくれています(ゴールの裏側。アシストの感触。 | モバイルアルビレックスZ (albirex.co.jp))。

鈴木選手が、相手の動きを見て何を感じ、どう考え、そしてどういう行動をとったことで同点ゴールにつながったのか。さらに谷口選手の逆転ゴールをアシストした場面についても詳しく語っています。

鈴木選手の偉大さ、チームにとって、とても大きな存在であることが分かります。ぜひ見てください。

孝司さんは試合後、「本当に勝ちが欲しかった。ずっと勝ちが欲しくて、自分たちはもがきながら、日々練習しながら、勝つことだけを考えて本当に毎日毎日過ごしてきた。たった1勝ですけど、僕たちにとってはすごく大事な1勝になったと思うので、今日だけは素直に喜びたいです」と話していました。「すごく大事な1勝」ありがとうございました

そして谷口選手の逆転ゴールです👇

トーマス デン選手の持ち出しからの右アウトパスを受けた鈴木選手が、巧みに抜け出すと左サイドの谷口選手にスルーパス。フリーとなった谷口選手お得意のニアサイドぶち抜きが決まります。2分間での逆転劇です。

「(鈴木)孝司くんが本当に良いボールを、自分の動き出しを見てくれていたので。あとはファーストタッチもうまくいって、枠を捉えられて、ニアを打ち抜けたのは良かったです。自分の置いた位置も良かったですし、GKはファーに蹴ってくることを予測していると思ったので、あえてニアを狙いました」

谷口選手は今季4ゴール目ですが、ホームでの初得点に「自分のゴールで皆さんが盛り上がってくれるのもそうですし、自分自身ホームでなかなか決まっていないことは感じていたので、あそこは決められて良かったなと思います」。次も期待です。

そして3点目、奥村選手のプロ初ゴールはアルビの広報さん撮影の別角度から👇

藤原選手の浮き球のパス、奥村選手のシュートフェイントから左足でシュートを打つまでの素早さ、思い切りの良さ、ほれぼれします。

力さんも、ボランチは「本来やっているポジションではないので、守備の絵はなかなかつかみづらいところはあったと思います」としながらも、「時間が経つにつれ、両方、良いパフォーマンスを発揮し出した。その場所に慣れて、少しずつプレーがスムーズになってきた。プラスして、彼の良さがゴール前で出て結果につながった。彼自身も満足できるパフォーマンスだったのかなと思っていると思う。非常に素晴らしいパフォーマンスだったと思います」と賛辞を送っています。

このゴールについては仁くん自らが解説していますので、こちらを👇

これで今季最多の3得点で3試合続けての複数得点を挙げ、複数失点は2試合で止めました。それも王者・横浜Fマリノス相手にです。選手たちも大いに自信を得たことでしょう。次こそは先制点を奪って、無失点で終わってほしいですね。

その次戦は19日、アウェーで湘南と戦います。そこから中2日でアウェーでのルヴァンカップ3回戦の秋田戦、さらに中2日でホーム福岡戦とハードな日程が続きます。

けが人が相次ぎ、宮本英治選手は左眼窩底骨折で全治は手術後3カ月(宮本 英治 選手の負傷について – アルビレックス新潟 公式サイト|ALBIREX NIIGATA OFFICIAL WEBSITE)、高木善朗選手が右大腿二頭筋損傷で 全治は受傷後6週間(高木 善朗 選手の負傷について – アルビレックス新潟 公式サイト|ALBIREX NIIGATA OFFICIAL WEBSITE)と発表されました。悔しいでしょうが、焦ることなく、しっかりと治して復帰してほしいと思います。

マリノス戦では孝司さんが1ゴール、1アシスト。デン選手は復帰を果たし、星選手は左サイドバック、途中からボランチを務め、ともに高いパフォーマンスを発揮しました。ともに8試合連続フル出場となった秋山選手、藤原選手は、いつも通りの存在感を示してくれました。

奥村選手は初先発で初ゴールを挙げてヒーローとなり、長倉選手は2試合連続ゴールこそなりませんでしたが、2戦連続で走行距離(12・6キロ)、スプリント回数(30回)ともチームトップを記録しました。センターバックとして途中出場した稲村隼翔選手は、度肝を抜く左足からの対角へのロングパスを見せてくれるなど若手も躍動し、チームの底力がさらに上がったと実感しました。

台所事情は苦しいけれど、「全員が戦力」のアルビなら、きつい連戦でもやってくれるに違いありません。公式戦連勝でホームに戻って来て、「プラネタスワン」を楽しみたいですね。福岡戦は午後4時キックオフで、試合終了後はまだ明るくてマリノス戦後みたいにはならないかもしれませんが、リーグ戦3連勝、ホーム連勝をみんなで喜びあいましょう!

マリノス戦の「プラネタスワン」は、モバアルZのInside of ALBIREXdでピッチレベルからの様子を見ることができます(“Inside of ALBIREX” リバウンドメンタリティ vs 横浜F・マリノス | モバイルアルビレックスZ)。選手たちの最高の笑顔とともに、何度でもお楽しみください。

  (監督・選手コメントはJリーグ公式サイト【公式】新潟vs横浜FMの試合結果・データ(明治安田J1リーグ:2024年5月15日):Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp) (jleague.jp)より)

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