3点目が取れたことで連勝という形につなげることができたので、また次のゲームでも自分たちの良さをしっかり、もっともっと向上できるような、短い時間ですが次のゲームに生かしていきたいと思います。
「力さん語録」⑥は、第6節のホーム群馬戦からです。3ー2で勝利し、前節の初勝利から連勝を飾りました。谷口海斗選手が前半に2得点し、3点目は初先発となった田上大地選手。後半にCKを頭で合わせました👇
今回の語録で注目したいのは「自分たちの良さをしっかり、もっともっと向上できるような」というコトバです。
これは、直接的には次の試合に向けてのものです。しかし、これまで見てきた松橋監督のコトバから考えれば、同時に、長いシーズンを常に「もっともっと向上」していくという決意、そして全選手への呼びかけにも思います。
チームとして「もっともっと向上」していくためには、戦力の底上げが不可欠といえます。昨シーズンは後半に失速して6位に終わりましたが、この「失速」に関して寺川能人強化部長は「出てない選手に物足りなさがあった」との認識を示しています(この発言は、「力さん語録」①に入れておいた松橋監督就任会見の動画で見られます)。
さらに今シーズンは、新型ウイルスの感染者や濃厚接触者がいつ出てもおかしくなく、過密日程で連戦が多い状況でした。危機管理上からも、誰が出ても変わらぬパフォーマンスを発揮し、「全員が戦力」といえるチームをつくりり上げていくことが求められていたといえます。
シーズン当初から成長を続け、そういう「全員が戦力」のチームになることができたからこそ、昇格と優勝を手にすることが言えるでしょう。
松橋監督は、昨季は固定することがも多かった先発を序盤の試合から替えていきました。第2節は開幕戦から先発を4人入れ替え、その後も中盤から前線の選手を中心に2~4人を入れ替えまています。
そして、この第6節の群馬戦では、ここまで不動だったセンターバックの一角に田上大地選手が入りました。
昨シーズンは33試合で先発した千葉和彦選手と舞行龍ジェームズ選手のコンビが、開幕から5節まで先発でした。しかしこの試合は千葉選手に代わって田上選手が初めてスタメンに名を連ね、さらには決勝点となる3得点目を決めたのです。
この試合の後は、中3日でアウェー千葉戦、さらに中3日でアウェー熊本戦という厳しい日程でした。結果的に、この3連戦のCBの組み合わせは「舞行龍ー田上」「舞行龍ー千葉」「田上ー千葉」となり、ベテランCBコンビの負担を減らすことにもなりました。
初先発し得点を挙げた群馬戦後の、田上選手のコメントが痺れます。
「普段、試合に出ていない選手が結果を出すことによって、多くの試合に出ている選手を引き上げることもできると思います。普段出ていない選手もトレーニングをしっかり積んでいれば、必ず結果がついてくるということは少なからず証明できたと思う」。
これに続けて、次のようにも語っています。
「長いリーグ戦を通して誰一人必要じゃない選手はいないと思うので、また次の試合に勝つために全員で準備したいと思います」
「誰一人必要じゃない選手はいない」。ここまでを振り返ると、大地さんのコトバに納得し、胸がいっぱいになります。ほんとに素晴らしいチームですね。
(松橋監督と田上選手のコメントはJリーグ公式サイトより引用)
この試合の「アルビの『コトバ』」は、こちら👇
#159 初の連勝 アルビの「コトバ」⑥ H群馬3ー2 | アルビレックス新潟と本のある幸せ (husen-alb.com)