勝てませんでしたが追いついて引き分け、連敗を2で止めました。そして、その4日後には、勝たなくてはならない試合を無失点で制し、公式戦で6試合ぶりの白星を掴みました。「一つひとつ。 “ここから”」上へ上へと登っていきましょう。

アルビレックス新潟は13日、デンカビッグスワンでJ1第8節の北海道コンサドーレ札幌戦を戦い1-1で引き分け、中3日でアウェーで行われたルヴァンカップの初戦となる2回戦のJ2いわきFC戦は2-0で勝利しました。

5試合続けて相手に先制を許していましたが、ルヴァン杯では開始6分に先手を奪い、悪い流れを断ち切ることができました。この試合から中2日の20日には、リーグ戦のアウェー京都戦があります。リーグ戦でも6試合ぶりの勝利を掴み取りましょう。

まずは札幌戦のハイライトから👇

第8 節(4月13日)Hコンサドーレ札幌△1ー1
  (2勝3分け3敗・勝ち点9、得失ー2 14位)
 

得点 浅野 雄也(20分)、秋山裕紀(80分)①

シュート10ー4  CK5-6 FK14-11 

警告 大森 真吾(38分) 、トーマス デン(53分)②
   大森慎吾(75分)=退場、菅野 孝憲(90+5分)

主審 岡部拓人

入場者数 17,936人 晴れ 19.3℃      14:03KO

「今日はわれわれをスタジアムに迎えてくださる皆さん、ファンの方が本当に熱い声援を入場のときから送ってくれた。そのエネルギーもあったのか、選手はスタートから良い姿勢でゲームを展開できたと思っています」

松橋力蔵監督の試合後のコトバ通り、アルビは立ち上がりから果敢に攻めました。小見洋太選手と長谷川元希選手がバーを直撃するシュートを放ちましたが得点はならず。逆に相手のシュートがバーに当たってゴールに吸い込まれて失点してしまいます。

それでも副キャプテンの秋山裕紀選手がやってくれました。後半35分、強烈なミドルシュートを決めて追いつきました。このゴールは、アルビのJ1通算600点目というメモリアルなものとなりました。

秋山選手は「相手は1人退場して、自分たちは点を取るしかなかったので、ボールを持ったらシュートを打とうと決めていましたし、迷いなく打ったからこそ、気持ちが伝わってのゴールかなと思っています」としながらも、「あそこでさらにチームとして勢いづいて勝ち切りたかったですけど、ちょっと悔しかったです」と振り返っています。

この日のスタメンは次の通りでした👇

前節から4人を入れ替え、左のサイドバックに早川史哉選手、ボランチの一角には宮本英治選手、左サイドハーフに小見洋太選手、トップ下に長谷川元希選手が入りました。

交代は
 61分 松田 詠太郎→ダニーロ ゴメス
 77分 谷口 海斗→長倉幹樹
    長谷川 元希→奥村仁

上で力さんの「今日はわれわれをスタジアムに迎えてくださる皆さん、ファンの方が本当に熱い声援を入場のときから送ってくれた」というコトバを紹介しましたが、この日は多くのサポーターによる”入り待ち”がありました。モバアルZでも紹介されています👇  

力さんは、入り待ちについて「自分の胸は本当に熱くなりましたし、普段は窓を閉めていたんですけど、今日は窓を開けて、皆さんにご挨拶させてもらいながら、直に皆さんの熱い声援を耳に入れて。なんとしてもこの人たちを笑顔で帰さなければと。われわれも勝点3を取って上に行くきっかけをつかまなくてはいけないという意味では、本当に申し訳ないなと思っています。同じ言葉の繰り返しかもしれませんけど、次こそという気持ちで準備していきます」

早川選手も「闘志が見える試合で、スタジアムが沸く場面も多かった」という質問に、「後半はかなりボルテージを上げてくれたので、選手も後押しされたのは間違いなくある。それが(秋山)裕紀のシュートにつながったと思う。だからこそ、もっともっとゴールを狙いにいくどん欲さとか、なんとしてもこじ開ける、勝利に対する執念はもっと出していけたらいいなと思っています」と語っていました。

そのコトバ通りの結果が、4日後のルヴァン杯で出ます。ハイライトです👇

ルヴァンカップ2回戦(4月17日)AいわきFC〇2ー0

得点 長谷川 巧(6分)①、谷口海斗(90+1分)①

シュート12ー14  CK2-11 FK16-18 

警告 白輪地 敬大(38分)、加藤 悠馬(42分)
   太田修介(61分)①、石末 龍治(GKコーチ:83分)①

主審 笠原寛貴

入場者数 3,618人 晴れ 14℃      19:03KO

ルヴァン杯、スタメンは次の通りでした👇

リーグ戦から先発全員を入れ替えました。早稲田大から加入した森璃太選手が左サイドバックで、来季の加入が内定している特別指定選手の稲村隼翔選手(東洋大)がセンターバックで、ともに初出場・初先発を果たしました。

交代は
 38分 森 璃太→早川史哉
 63分 長倉 幹樹→谷口海斗
    ダニーロ ゴメス→小見洋太
 77分 星雄次→秋山裕紀
    太田修介→松田詠太郎

この試合について松橋監督は「平日にもかかわらず、新潟からたくさんの方が応援に来てくださって、本当に力をわれわれに与えてくれて感謝しています。その中でしっかりと次のステージに進めたことが、今日のすべてだと思っています」と語っていますが、まさに勝たなければならぬ一戦で勝ったことが、全てだと思います。

力さんは「精度という部分では少し物足りないところはあったんですけども、目線はしっかりと選手の中で合わせることができていましたし、終盤までなかなか自分たちのリズムがない中でも、最終的にその中で2点取って、失点ゼロで終われたことは非常にポジティブに捉えています」とも話しています。これを弾みにしたいですね。

それにしても長谷川巧選手の先制点、お見事でした。アルビの広報さんが撮影した動画で「あの興奮をもう一度」どうぞ👇

ゴールシーンについて巧選手は「モトさん(渡邉 基治コーチ)から『こぼれ球、あるよ』と言われていて、あの形は狙っていました。良い感じでこぼれてきたので、落ち着いて。かなり際どいコースでしたけど、敵も密集していて、味方もけっこういたので、右上の角しか空いていなかったです」と話していますが、「右上の角しか空いていなかった」という場所にしっかりきめるなんてすごいです。今後も期待です

同じく谷口選手の追加点です👇

相手キーパーのボールを奪ってのゴール、素晴らしいですね。谷口選手はリーグ戦と合わせて今季3得点目です。さらなるゴール量産が楽しみです。

この試合では、特別指定選手の稲村 隼翔選手がフル出場しましたが、スピードがあってカバー能力があり、左足からのパスも巧く驚きました。

松橋監督も「非常に素晴らしかったと思います。 来て数日でしたがキャンプではずっと一緒に活動していたので、そこまで心配はしていなかったんですけど、彼の良さが非常に出たと思いますし、本当に堂々とプレーしていたところは大したもんだなと思います」と評価しています。

本人も試合が終わった瞬間について「『うれしい』、『やってやったぞ』という2つの思いがあったと思います」と話しており、手応えをつかんだようです。リーグ戦でもプレーを見たいですねr。

千葉選手とコンビを組んだことについては、「試合前には『楽しめばいいよ』ってラフな感じで言ってくれましたし、試合前、試合中もずっと声をかけてくれていました。千葉選手はお手本にしている選手なので、一緒にプレーできたことはうれしかったです。超えていかないといけない存在ですけど、良かったです」と話しています。

長谷川巧選手も、苦しい試合展開の中で「千葉(和彦)さん、ユズくん(島田 譲)、(鈴木)孝司さんとか経験がある選手が『最後にやられなければ大丈夫』とか『苦しい時間は絶対あるから』とか『ここを耐えよう』とか、そういう声がけは試合中にあったので、チーム全体として『ああ、ここ耐える時間なんだな』といった共通認識はありました。そういうのは良かったと思います」と語っています。ホント素晴らしいチームです。

大卒ルーキーの森璃太選手も抜群のスピードに加え、コーナーキックで速いボールをけり、巧選手のゴールへと繋げてくれました。ところがけがで途中で退いてしまいました。軽症であることを祈ります。

試合翌日の18日には、桐蔭横浜大学の笠井佳祐選手の2025シーズン新加入が内定と、特別指定選手に認定されたことが発表されました(桐蔭横浜大学 笠井 佳祐 選手 2025シーズン新加入内定および2024年JFA・Jリーグ特別指定選手 認定のお知らせ – アルビレックス新潟 公式サイト|ALBIREX NIIGATA OFFICIAL WEBSITE

180センチの大型ボランチで「運動量豊富で攻守にダイナミックなプレーが特徴。前線に飛び出してのシュートやクロスからの得点も狙える」ということだそうです。ワクワクします。近いうちにピッチで躍動する姿が見られるといいですね。

さて、早くも20日はアウェー京都戦です。公式戦連勝、リーグ戦6試合ぶりの白星を飾って、「一つひとつ。”ここから”登って」いきましょう👇

 (監督・選手のコメントはJリーグ公式サイトより
【公式】新潟vs札幌の監督コメント(明治安田J1リーグ:2024年4月13日):Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp) (jleague.jp)
【公式】いわきvs新潟の監督コメント(JリーグYBCルヴァンカップ:2024年4月17日):Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp) (jleague.jp)